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田中建設、築古物件をデザインで売る方法

田中建設、築古物件をデザインで売る方法

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 「10人いれば1、2人は好きになってもらえるような部屋づくりを目指している」。そう話すのは、田中建設(東京都八王子市)の西川達郎課長。同社はマンション・施設開発事業以外にも、4年前から「リノベーションスタジオ」のブランド名で中古マンションの買取再販事業を開始。ターゲットを限定したコンセプトのある部屋づくりで、ユーザーからの人気を集めている。

田中建設 「リノベーションスタジオ」のHPでは多数の事例を紹介している「リノベーションスタジオ」のHPでは多数の事例を紹介している

マンションデベの中古再販

 築約30年、80平米のマンション。東京の京王線調布駅近くの閑静な立地で、リフォームして売り出せばすぐに買い手のつきそうな物件だったが、ある問題があった。それは縦に長いという間取り。玄関からリビングまで細く暗い廊下でつながっており、閉塞感のある物件だった。

 「一言で言えば、80平米という広さを生かせていない物件。そのせいもあって価格は2500万円と手頃だったので、当社の強みであるデザイン性の高いリノベが生かせると考えました」(吉田昇平主任)

 同社ではこれを全面的に改装した。キッチン、トイレ、浴室の水まわり設備はすべて位置を変更。さらに既存の和室をなくし、天井を抜くことで広々としたリビングをつくった。壁と天井は白のクロスと塗装で仕上げ、さわやかで明るい空間を演出している。

 また廊下の床にはオークのフローリングを張り、玄関から廊下の向こうに明るいリビングが見通せるように設計した。

田中建設 廊下から明るいリビングが見通せる設計廊下から明るいリビングが見通せる設計

 ターゲットは、夫婦二人、もしくは最近子供が生まれた若年世帯。リノベーションに関心があり、都心から少し離れたエリアでゆったりと暮らしたいと考えているような人たちだ。

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