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猫の習性を押さえつけない部屋づくり
800万戸を超える空き家の約半数を占めるほど、賃貸住宅の空室は多くのオーナーを悩ませている。そんな中、「猫共生型賃貸住宅 necoto」によって、賃貸の空室率を次々に下げているのがクラシヲ(東京都葛飾区)だ。その実績は年間200戸に上る。杉浦雅弘社長に、「necoto」の人気の理由とプロデュースのポイントを聞いた。
「necoto」には5つの必須項目がある
5つの仕様ガイドライン
猫のための部屋を、具体的にどのような物件をつくればよいのか。杉浦社長は、「necoto」の室内仕様に5つの標準ガイドラインを設けている。1つは、キャット・ステップやキャット・ウォークで高い所への昇降とひそめる場所を用意すること。ただし、多頭飼いを前提に昇降経路は複数必要。
箪笥などの家具が少ない賃貸にはキャットウォークが必要
2つ目は脱走防止策としての2重ドアと網戸ロック、そして網の強化。例えば、1Rではなく1Kの間取りにしたり、引き戸ではなく開き戸を使ったりすることで脱走を防ぐ。3つ目は、床材に滑らなくて汚れが付きにくい素材を使うこと。これは、滑る素材を使うと、猫が股関節を痛めてしまうため。同社では、サンゲツの「WD-600」や「WD-792」を採用している。また、畳やカーペットは、使っても構わないが、猫に爪研ぎされて傷むことの覚悟が必要だ。
脱走防止の機能も追加
滑りやすい床材は猫にとっては危険

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