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【医療施設リノベ】
入院をせずに自宅で治療をする在宅医療が進んでいる。国が増加する医療支出に歯止めをかけようとしているからだ。今後、患者は地域のクリニックで通院治療をすることがより求められていく。そのため、クリニックにはより快適で魅力的な施設になることが期待されるようになった。
クリニックの受付は清潔感が求められる
効率的な動線作りを
厚生労働省の統計によれば、現在日本には17万8911件の医療施設が存在する。このうちベッドを持つ病院が8443件あり前年から38件減少している。これに対しベッドを持たない一般診療所、いわゆるクリニックは534件増の10万1529件ある。
これは、国の施策が「在宅医療」に転換しているからだ。そのため、クリニックは地域医療を担う現場として重要な地位を占めている。
その中で、累計4000件の医院改修の実績を持っているのが三井不動産リフォーム(東京都新宿区)だ。同社は、東京、名古屋、大阪の3大都市圏で年間170件行っている。新築では三井ホームが行い、リフォームは同社が担っているが、医院づくりのノウハウは両社で共有されている。
同社がクリニックのリフォームを提案する上で必ず押さえているポイントは3つある。
1つが効率的な動線づくりだ。多数の患者を停滞させることなく、スムーズに診察、検査、会計まで進ませる必要がある。
建物内の動線づくりは受付から。診察、検査、会計をスムーズにするためのデザインがポイント
そのため、待合室から診察にすすんだ患者が、検査を待つ途中で待合室に戻ることがないように中待合室という待機スペースを設ける。また、廊下で人と人が交錯することが極力起こらないようにするために、スタッフが作業、待機するスペースを廊下の奥に設けるなど、施設内の部屋割りについて配慮している。

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