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新築とリフォームを手がけるエコ・ビータ(京都府舞鶴市)の2021年7月期のリフォーム売上は2億5000万円を見込む。前期の売り上げ約7000万円から、3倍以上の増加だ。追い風となったのは、3年前にリノベーション専門のモデルハウスをオープンしたこと。新築同様の性能やデザインを体感してもらうことで、来場者に驚きを与えている。
【リポート/編集部 芦原拓】
築35年木造2階建ての昭和の古家をリフォーム、モデルハウスとして公開。内装は、細々とした仕切りを取り払い、広々としたワンルームLDKのスペースを確保した。将来的な売却を視野に販促活動を続ける
2000万円超は6件
エコ・ビータ(年商3億5000万円)のリフォームは、2000万円以上の受注が年に1件ほどだったが、過去1年で同様の受注が6件に増加。うち2件の受注が3000万円を超えた。
起爆剤になったのは、2018年に舞鶴にある木造2階建ての中古住宅を買い取り、リノベ後に公開したこと。1年間で180組が来場するなど大きな注目を集めた。
モデルハウスは築35年。従来の3.6倍となる断熱性能を実現し、年間の冷暖房費は22万8227円から6万3411円と約7割ダウン。UA値は等級1の2.37から長期優良住宅の条件を満たす0.63へと飛躍した。2階ではあえてリフォーム前の部屋を残し、断熱性能のビフォーアフターを体感できる仕様にした。体感温度4度ほどの差が出るため「こんなに違うの」と、来場者に驚きを与える。
内装は、開放的なLDK空間に、和モダンなインテリアをしつらえ、落ち着きと高級感をアピール。見学者のなかには「え、新築じゃないの」と声に出す人も。
「断熱性能、デザイン力をアピールできる場として、モデルハウスが最適だと考えました」と、下野(かばた)邦夫社長は狙いを口にする。

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