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賃貸住宅ながら、入居者が部屋を自由に模様替えできる―――。賃貸住宅のリノベーションを行うハプティック(東京都渋谷区)の「カスタマイズ賃貸」が注目を集めている。賃貸住宅では難しかった、好みの部屋づくりが可能となった。
床材や間取りまで自由に選択
「カスタマイズ賃貸」とは、入居者にリフォーム前に契約してもらうことで、床材や間取りまで自由に選択できるサービス。今まで、壁紙を選択できる賃貸住宅はあったが、入居者要望を可能な限り反映できる点が特徴。先日の北品川の物件では、入居者自ら内装壁の塗装を行った上、「物干しを付けてほしい」という要望を実現した。
家賃は約2万円アップしたものの入居後の満足度は高い。「オーナーさんは、空室対策のリフォームをしても入居者が付くか不安な面があります。この仕組みを利用すると、確実に入居が望める上、入居者の部屋への愛着が高まり、長期入居にもつながる可能性があります」(小倉弘之社長)
今後は、この「カスタマイズ賃貸」を発展させ、入居者が選択できるリフォームの幅を広げる計画。これまで同社では、フラワーショップの「青山フラワーマーケット」など異業種とコラボし、緑を飾りやすい部屋といった新しい賃貸住宅を提供してきた。その仕組みを「カスタマイズ賃貸」に落とし込む。
「入居者もゼロから部屋をデザインするのは難しいと思います。例えばインテリアショップの『CLASKA』モデルなど、分かりやすく選択できるサービスを今年中に提供する予定です」
ライフスタイルショップ「ヴィレッジヴァンガード」や、インテリアブランド「イデー」とのコラボ実績もあり、賃貸住宅の選択肢拡大を目指す。
「設計士の方が入るような富裕層向けではなく、もっとカジュアルに多くの方が選択できる賃貸住宅を提供していきたいです」(小倉社長)
同社は、今年中に現在の東京、大阪に加え、名古屋への進出も予定している。前期(11月決算)年商は4億4000万円。今期は7億円の計画だ。

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