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空き家を介護施設にリフォーム―――。こんなビジネスで拡大しているのが日本介護福祉グループ(東京都墨田区)だ。
同社では小規模デイサービス「茶話本舗(さわほんぽ)」事業を展開。店舗は全国に788カ所ある。これらの9割はもともと空き家となった戸建て住宅。同社では空き家をオーナーから借り受けて、施設にリフォーム。そこでデイサービスを展開している。
8年前にこのビジネスモデルをフランチャイズ化。現在は400社が加盟。今年度末には1000カ所の出店を計画している。
空き家をデイサービス施設として利用する際のリフォームは、設備・建材のリニューアルと、間取りの変更が必要となる。お風呂、トイレ、玄関には手すりを設置。水まわり設備で広さが十分でなかったり、老朽化していたりするものがあれば、新品にリニューアルする。間取りについては、運動機能を改善するための空間「機能訓練室」を確保できるように変更する。介護保険法に適した基準の広さが必要なため、部屋が狭い場合は、隣の部屋との壁を撤去して、2つの空間をつなぐ。
食堂兼機能訓練室に改装されたリビング
対象となる物件は築20~30年。改修費用はほとんどが100万円以下。新しい物件では10万円以下で済むものもある。
運営本部物件開発の石﨑雄介氏は「空き家を活用すれば、従来よりも低コストでデイサービス事業ができます。また、民家であれば自宅と大きく環境が変わらないため、環境の変化に対応するのが苦手な方もくつろぎやすい」と話す。

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