介護事業大手のパナソニックエイジフリー(大阪府門真市)は1月13日、介護に最適なリフォーム事例を競う「2016年度P1グランプリ」の全国大会を開催した。
熱心に聞き入る会場の様子
今年で15回目になるこの大会は、同社社員で福祉と介護の知識を持つ建築士「住環境プランナー」が、担当した介護リフォーム事例をプレゼンして、その内容を競うもの。プランナーのスキルアップと、在宅介護の住環境レベルの向上が目的だ。
北海道から鹿児島まで約60人が予選に出場、全国大会当日は予選を勝ち抜いた8人が競い合った。
グランプリに輝いたのは、東部リフォーム課の黒田清綱氏。内鍵をつけても勝手な外出を繰り返し、外出先でトラブルを起こすなどしていた66歳の認知症患者の事例を発表した。室内をよく観察したところ、トイレの入り口から玄関がよく見え、そこから漏れる外光が外出衝動を起こさせると仮説立て。光を遮る戸を設置したところ、外出を防げるようになったと語った。
住環境ソリューション部西部リフォーム課の佐々木利充氏は、トイレリフトやバスリフトを使用していたリウマチ患者が、1年後ほぼ自力で立ち座りができるまで改善した事例を発表。患者の動作確認や詳細な聞き取りを行ったのに加え、ショールームで実際にトイレリフトなどを試してもらい、必要な設備を選定したところ、介助者の負担が軽減したという。さらに介助器具で毎日体を動かすことがリハビリ効果につながり、患者本人の症状にも改善が見られた。
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