ユニバーサルスペース(神奈川県横浜市)が開発した「AIを駆使したリフォーム工事の自動見積もりシステム」は、リフォーム業界としては初の試みだ。見積もり担当者が現場に何度も訪れずに済み、施工までの期間を大幅に短縮できるなど、業務効率化の新たな手段として注目を集めている。
介護リフォームFC「介護リフォーム本舗」を運営するユニバーサルスペース(横浜市戸塚区)は、AIによってその場で見積もりが作成できるシステムを4月からスタートさせた。
見積もり担当者が現場調査をする際、アイパッドで画像を撮影してタップするだけで自動で費用を算出できる仕組みで、まずはFC加盟店35店舗に向けて導入する予定だ。
「昔から構想は温めており、進化した計測アプリと自動計算を組み合わせることで、このサービスが可能になった。これにより、見積もりを提出する際に費やす業務時間の約8割を削減できる」(遠藤哉社長)。
これが可能になるのは、同社の売り上げの約8割が「手すり取り付け」によるものだからだ。ほぼチェック項目が決まっている手すりに特化し、住宅の平米数や細かな間取りを把握する必要がないことから、このAI見積もりシステムの具現化に成功した。

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