ニーズごとに3つのブランド
戸建てを捨てて、マンションリフォームに特化。こんな独自のモデルで業績を大きく伸ばすことに成功したのがサンリフォーム(大阪府大阪市)だ。年商は25億8000万円と、戸建ても手掛けていた10年前に比べて売上は10億円以上伸びている。現在はどんなマンションニーズにも対応できるようにサービスの「多ブランド化」を図り、さらなる拡大を目指している。
大西健夫 取締役統括本部長
「専門店」が強み
サンリフォームの最大の特徴はマンションリフォームに特化している点だ。ウェブサイトでも「マンション専門」と明確に打ち出し、集合住宅の多い大阪、神戸を軸にした営業を行っている。
戸建てユーザーからすれば問い合わせをしにくいが、大西健夫取締役統括本部長は「戸建てもマンションもやりますというと広く浅くなり差別化にならない。あえてターゲットを狭めたことで売上も伸びてきました」と話す。実際戸建ての問い合わせはほとんどなく、売上にならないが、特化することで「専門店」に頼みたいというユーザーから多くの引き合いを得ている。
何でも屋はやめる
ただし、専門店だからという理由だけで10億円以上売上が伸びるわけではない。同社がユニークなのはマンション改修のさまざまなニーズに応じて、専門的なサービスが提供できる複数の事業部(ブランド)を展開。これが上手くいっているのだ。
具体的にいうと同社が提供するサービスは主に3つ。ブランド名でいうと、「サンリフォーム」「ハコリノベ」「きがえる水工房」。ブランドの特徴を示した図を見ていただければ分かると思うが、各ブランドはマンション改修ユーザーより詳細なニーズに応えられるようになっている。

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