造園業界唯一の上場企業が岐阜造園(岐阜県岐阜市)だ。創業92年という歴史を持ち、今期の売上高は約38億円、経常利益は約3億円を見込む。どのような強みを持つのか聞いた。
緑を楽しむ空間へと生まれ変わった
「庭は建物と一体で見る物」
同社では個人邸や都市空間、公共施設、商業施設、オフィスビル、リゾートホテル、医療施設などさまざまな案件を手がけている。
例えば、岐阜県のある事例では、孫と遊べる空間をつくりたいという施主の要望を元に庭のリガーデンを行った。植栽や石ではなく、芝生を敷いて安全に遊べる空間を確保。池の水深は安全に水遊びできるよう浅くし、ビワの木を植えて一緒に収穫を楽しめるように設計している。
また、老人ホームの改修工事と外構植栽工事では、エントランスのアプローチに光を使った演出や石積みやタイル張りなどの要素を加えることで高級感を演出。アプローチのモニュメント壁には、LEDラインテープが設置されており、ステンレス笠木のL字スリットから照らされる光で壁が浮かび上がっている。

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