昨今のキッチンは、ダイニングやリビングとの連続性があり、耐久性や利便性も兼ね備えた完成度の高いものが多い。進化を続ける最新シリーズを紹介する。
クローズアップ建材 キッチンのデザイントレンド
キッチンは、日々の生活でリビングとともに多くの時間を過ごす場所。その空間を、自分好みのデザインと機能性で整えれば、より豊かな暮らしが手に入る。
素材や色味などにこだわるのはもちろん、調理などがしやすい動線を確保できるかが重要になる。一般的な間口は255センチだが、使いやすそうという理由で間口や奥行きをむやみにサイズアップすると動線が狭くなるので注意が必要だ。包丁などの刃物を頻繁に扱うキッチンでは複数の人が同時に動くと危険なため、キッチンまわりの広さや家族の人数などをしっかり考慮して設計したい。
ウォール収納やレンジフードといった頭上設備の高さにも配慮したい。下端は収納と同じ高さでそろえると統一感のある見た目になるが、収納扉とともに頭が当たらない高さにする。また、設置環境によっては規格寸法では合わないケースもあるので、壁間などの採寸をしっかり行う必要がある。
- 人造大理石が与える説得力
- Bb[トクラス]
- オリジナルの人造大理石カウンターは奥やシンクとのつなぎ目、排水部分まで隙間や段差がなく、汚れがたまりにくい。軽い汚れは水拭き、しつこい汚れも中性洗剤で簡単に落とせる。物を落としても割れにくく、熱いままの鍋をおいても、割れや変色しにくい。また、扉(33色)やドアハンドル(3タイプ)、カウンター(3色)やシンク(7色)など、感性で多彩に組み合わせが可能。
- 多様な暮らしを彩る洗練さ
- CENTRO[クリナップ]
- 今年、コンセプトから大幅にリニューアル。キッチンとセットでコーディネートするダイニングテーブルは、ワークトップと同素材で構成。ダイニングテーブルの見栄えとワークトップの耐傷性を両立し、食事はもちろん、複数での調理作業にも最適。新柄の大柄石目セラミックワークトップやダークカラーの美コートなど、シックな上質さを増している。
- 団らんを生む立役者
- ノクト[LIXIL]
- 暮らしの真ん中にあることで家族が自然と集まる開放感が特徴。スリムデザインワークトップとすっきりとしたトレーボード収納、水平ラインを強調した組み合わせが選べる。耐久性に優れ木目の質感を生かしたカウンターは、空間に合わせやすい3色を展開。間口約92cmのひろびろキレイシンクは、底面がフラットで排水口の見えないすっきりデザイン。シームレスで汚れも拭き取りやすい。
- 華麗と利便のハーモニー
- レミュー[タカラスタンダード]
- キッチンパネルはホーローを採用。湿気にも強く、壁一面にマグネット収納が可能。キャビネットの中もマグネットで、取り出しやすく使いやすい。ペンでコメントを書いたりマグネットでメモを貼ったり、キッチンパネルを伝言板として使うこともできる。見せたくないダストボックスを持ち上げる必要がなく、スッキリしたリビングにできる。

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