新築やリフォームの屋根工事を中心に行ういらか(神奈川県平塚市)はリフォーム知識や屋根や外壁、天窓の施工事例などを掲載した73ページの冊子を制作した。費やした期間は半年ほど。内容は悪質業者のチェックリストや、ルーフィングの種類など。消費者に知識を持ってもらうことで、受注につなげるのが狙いだ。
正しい知識を伝える冊子
訪問販売の詐欺への啓発ページ。消費者に対して訪問販売が来た際、詐欺業者に該当するかをチェックできるリストを同社が作成(同社の冊子を元に本紙で作成)
同社では年配の顧客が多く、成約率や単価を上げるために、紙媒体での提案が必要だと考えていた。加えて、社内教育のためにも、専門的な資料を用意する必要があった。
「もともとウェブサイトでの販促が中心でしたが、お客様の年齢層が高いことから紙の資料の方が受け入れてもらいやすかったんです。この冊子はお客様に分かりやすく、正しい知識を伝えていくことが目的です。また、新人の営業が提案ツールとして利用することも想定しています」と、成田崇社長は話す。
訪問販売への啓発も
内容は、施工事例、消費者の生の声を紹介するページ、屋根や外壁のリフォーム知識を深める内容や塗料の知識や選び方が書いてある。社長がこだわりを持って制作したページは3つある。1つ目は訪問販売の詐欺への啓発だ。リフォーム詐欺業者に該当するかどうかのチェックリストを作成し、掲載している。例えば、自己紹介からのチェック方法は次の3項目に該当するかどうか。近くで工事をしている、親方に言われてきた、たまたま通りがかった。以上の3つには注意したほうが良い。

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