シロアリ防除大手のNITTOH(愛知県名古屋市)がユーザー直受注店舗「デアール店」の強化を進めている。2013年3月期決算のリフォーム売上高はこの直受注の拡大に加え、リピート客の増加も寄与し、前年度比16.7%増の11億2300万円だった。
同社はシロアリ防除事業者として1973年に設立。2000年に上場後は大手ハウスメーカーを中心に防水や設備工事といった建設工事やビルメンテナンス事業を拡大し、2012年度のグループ売上高は前年度比8.8%増の62億2800万円だった。
リフォーム事業はシロアリ防除と同時発生する床の張り替えなどの小規模工事からスタートし、現在はシロアリ防除で付き合いがあるJAからの紹介(約4億円)、OB・新規を含めた直受注(約4億円)、法人依頼(約3億円)の3分野で成り立つ。約5年前からは新規客の獲得窓口となる「デアール店」を展開。当初は、本社のある愛知県周辺に出店していたが、先日は金沢に進出するなど、徐々にエリアを広げている。
今期はよりリフォーム事業を拡大するため、直受注を強化する。
「現状、デアール店は8店舗ありますが、今期はリフォームの需要が見込める東海エリアに2店舗増やす計画です。また、既に滋賀や奈良に進出していますので、将来は地域として連携の取りやすい京都や大阪といった関西への進出を考えています」(中野英樹社長)
グループ会社の新築住宅も含めた今期の住宅部門全体の売り上げ計画値は前年度比20%増の18億円を見込む。

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