匠和美建(佐賀県佐賀市)は、自社施工体制の外壁塗装チーム「塗来(TRY)」を4月に結成し、体制作りを強化している。

「塗来(TRY)」のシンボルマーク
同社は9年前から建築一式を業務として請け負い、自社職人体制から協力業者体制へシフト。しかし様々な問題も起きるようになった。
「塗装工事では『塗料』は半製品です。だからこそ『塗膜を生成するプロセスこそが付加価値』と思っています。しかしこうした理念の共有は、協力業者体制ではなかなか難しく、思い切って自社施工体制に戻したのが現在の『塗来(TRY)』です」(松本直也社長)
「塗来」は現在、3人体制1班で動き、今後は増員を視野に入れていく。品質や施主への配慮、「しつけ・ルール・マナー」への反響も上々という。
また「塗来」のほか、今後は水まわりの職人も自社で社員採用していく考えだ。「工事の"ど真中"の部分の良し悪しを決めるのは職人だと確信しているので、ここを自社で完結できるように強化していきたいですね」(同社長)
なお同社は、中期的な方針として店舗展開の拡張も構想。課題は次期店舗店長の育成と、出店エリアの決定。店長は、現在のスタッフから選抜し、再来年までに2店舗の出店を計画しているという。
前年度年商は4億4000万円で、今年度目標は5億円。ただし前々年度からの取り組みで、経常利益を引き上げる努力を行っており、前年度は5%アップを達成。今年度は10%を目指している。

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