≪テーマ:住宅業界で起きる進化型現象≫
今年からのキーワードは「低炭素社会」
◆今週のゲストコラムニスト◆
P.V.ソーラーハウス協会
南野一也会長
戦後一貫して続いた成長型が変化
今から6500万年前に恐竜が絶滅し哺乳類中心の地球になった。また、約150年前に幕藩体制が崩壊し、現在へと続く社会構造が誕生。ある時期物事の根底から根こそぎ大変革をもたらす現象が突然起きる。進化型現象といってよい。
一方、安定した変革を遂げながら移行していく 現象もある。成長型現象と表現したい。住宅業界は戦後一貫して成長型として発展してきた。勿論停滞やマイナスの成長もあったが、2016年からは違う。住宅業界は進化型現象が生じ、進化型住宅業界へと移行する。そのキーワードは「低炭素社会」だ。
2つの大きな出来事
昨年末に大きな出来事が2つあった。
1つ目はCOP21の「パリ協定」。2つ目は「ZEHロードマップ」。根底は同じ。また、今年4月には「建築物省エネ法」が施行される。これまた根底はパリ協定。日本は2030年に温暖化ガスを26%削減するとした。住宅業界、つまり民生部門は40%程度の削減を目標としている。そのためには2020年に新築戸建て住宅の半数をZEHにする必要があり、それをロードマップに落とし込んだ。この数字は2020年まで倍々の成長でやっと達成できる数字。当然、短期間での普及には痛みが伴う。

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