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大京穴吹建設、53万の管理物件に新たな改修提案

大京穴吹建設
野口信義 取締役
1258号 (2017/03/28発行) 21面
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大京穴吹建設 野口信義 取締役大京穴吹建設 野口信義 取締役

修繕だけでない暮らしアイデアをプラス

 マンション分譲から管理、リフォームまでを手掛け大京グループ(東京都渋谷区)が、グループの建設会社と一体となり2013年から開始したマンションの大規模修繕工事ブランド「Plusidea(プラシディア)」。参入業者が多い分野において他社とどう差別化を図るのか、また今後の事業戦略について、大京穴吹建設(同)の野口信義取締役に話を聞いた。

管理会社だからこその工事

――プラシディアは一般的な大規模修繕とどう違うのでしょうか。

 プラシディアは「Plus(プラス)+idea(アイデア)」からなる造語で、単なるマンション機能の維持、修繕ではなく、より良い暮らしを叶えるためのアイデアをプラスしたブランドです。

 弊社には、大京アステージと穴吹コミュニティを合わせて、グループで約53万世帯の管理物件がありますが、管理会社だからこそ、生活の中で足りないと感じるものや、「こうなったらいいな」という入居者の気持ちを感じ取れる。こうした視点を生かした工事提案ができるのが強みです。

――古い物件は今のニーズに合わせ、改善していく必要性を感じます。具体的には、どういった提案をされるのですか。

 まず最初に、建物の劣化診断を精密に行ってから、居住環境を向上させるためにどこをどのように変えたいのか、入居者のみなさんと8つのテーマから考え、修繕のコンセプトを決めていきます。

 8つのテーマとは、高齢化対策、災害対策、セキュリティ、環境・エネルギー、利便性、コミュニティ、デザイン、ローメンテナンス。とはいえ、お客様は、どんなことができるのか具体的なイメージが湧かない部分もあるので、「このマンションではこういうことができます」ということをリストアップしたメニューシートなども用意しています。

使い勝手がポイント

――何ができるのかを分かりやすく提示するのですね。

 そうです。例えば高齢化対策なら、手すりの設置をはじめ、荷物を持ったまま出入りしやすいようエントランスの扉を自動ドアにしたり、スロープを車椅子が移動しやすい傾斜にするなど、様々なアイデアがあります。使い勝手はもちろん、イメージも大幅に変わるので、そうした事例も見せながら検討してもらいます。

――ほとんどの物件が、修繕だけではなく、プラシディアによる工事を利用されるのですか。

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