ニューユニークス 臼田英司 社長
富裕層向け最上級リノベ
首都圏エリアで、中古マンション仲介とリノベーションの設計施工を年間100件提供するニューユニークス(東京都渋谷区)。都会的で洗練されたデザインは、根強いファンも多い。このほど新ブランドを立ち上げた、臼田英司社長に今後の戦略を聞いた。
競争激化、単価増狙う
――まず直近の業績について教えてください。
今期がリノベの施工で約6億円。その他、不動産仲介や他の事業を含めると、7億円弱になります。件数は100件ほどで、うち4割ほどが物件仲介からお手伝いしています。
――2014年の会社設立から売上高が大きく変わっていません。この要因は。
現在、30人のスタッフで運営しています。当社の強みはデザインにあって、お客様も高いデザイン提案で当社を選んでくれている。設計打ち合わせにも時間をかけていて、打ち合わせだけで3カ月、物件探しから引き渡しとなると、半年以上かかることもあります。このような中で、件数を150、200件と拡大していこうとすると、スタッフが何人必要なのか、という話です。
また競争も激化してきた。当社は2007年に、新築マンション開発販売を行うサジェストの一事業部からスタートしてきて、商売としては10年以上になります。当時はリノベ会社なんてあまりなかったのですが、今は異業種も含めて、多くの会社が参入している。餅は餅屋、という時代ではないと実感しています。
件数を急激に増やさず、1件あたりの平均単価を増やしたい。そういった思いで今年6月から始めたのが、高額リノベブランド「セレクション」です。既存の「nu(エヌユー)」ブランドでは、平均単価1500万円ほどでしたが、このブランドではターゲットを富裕層に絞り、2500万円まで引き上げられると考えています。
新ブランド「セレクション」の施工イメージ
鍵はインテリア提案
――既存ブランド「nu」とどのように差別化するのですか。

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