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マンション計画修繕施工協会、大規模修繕...

マンション計画修繕施工協会、大規模修繕ビジネスの適正化に向けて ~ご意見番に聞く《後編》~

マンション計画修繕施工協会
坂倉徹 会長
1297号 (2018/01/23発行) 10面
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要約すると

・マンション修繕の適正化に対する提案を、業界会長に聞いた
・業者を格付けする制度やコーディネーター導入の必要性を説いた
・設計コンサルタント団体の設立、全国組織化を皮切りに、改革へ


マンション計画修繕施工協会 坂倉徹 会長《後編》マンション計画修繕施工協会 坂倉徹 会長

 1月2日号27面に掲載した前編では、マンションの大規模改修に関わる業者の問題点について、マンション計画修繕施工協会の坂倉徹会長に話を聞いた。後編に当たる今回は、今後考えうる対策案や展望について紹介する。

ある程度は価格で絞れる

――管理組合にとって、少ない情報の中で業者選びを行うのは難しいという側面もあるかと思います。

 そう。設計も施工も安ければ良いのかっていうと、「安いからちゃんとした品質の仕事ができませんよね?」っていうことになるわけです。

 管理組合側から見るとね、どのコンサルが良いかっていうのは非常に難しい。選ぶ方が商売人じゃないんだから。最初に絞る10社なり、7社なりから選ぶとして、ヒアリングするとなったら2、3社でしょ。やっぱり安い所が目に付くじゃないですか。

 そこで、極端に言えば「1番札は外しましょう」とかって言う、そういうことを決めている所もあります。どれが正しいやり方かってのは、難しいですよ、これは本当の話。決め手が無いっていうか。

 国や地方自治体では、安すぎる見積もりを出してきた会社は、最低制限価格で切っちゃっています。そうすると、本来コストが100かかる工事では、90でしか勝負できないんですよ。85にしたらもう失格なんですから。そうすることで、品質も建設会社の利益もきちんと守っているわけです。

 これは税金を使う工事の話ですけど、「民民はどうしたら良いんだ」って話ですよね。民間のものについても国がある程度、どういう契約の仕方が望ましいのかということを、決めていく必要があるんじゃないのかなあと思います。

業者の格付け制度を導入

――具体的にはどんな仕組みが考えられますか

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