・東京トルネード、「トルネード工法」技術で配水管更生
・選ばれる理由は、技術の高さと自社施工へのこだわり
・昨年ホールディングス化、営業からエリア拡大を図る
東京トルネード 鶴谷将良 社長
独自トルネード工法で工期短縮
東京トルネード(東京都文京区)は、特許を取得した「トルネード工法」技術を主軸に、マンションや商業ビル、官庁等の排水管更生を行っている。「人間に例えると"給水管は血管であり、排水管は腸"」と語る鶴谷将良社長に話を聞いた。
特殊工法を確立
――御社は、特許取得した工法を社名にしています。
創業した父は、現在も空調衛生設備改修工事会社『総和プラント』を営んでいますが、2009年、排水管更生工事に特化した会社として当社を立ち上げました。当時はまだ、排水管を更生する技術が確立されていなくて、ほとんどが更新、取り換える時代でした。しかし父は、これからは排水管更生の需要が高まると考えたのですね。トルネード工法を確立させ、社名にしました。
――トルネード工法とは、どのような方法ですか。
管の更生には、塗布式、反転式、噴射式がありますが、当社のトルネード工法は、吸引した気流(エア)を使用しながら行う塗布式になります。1系統といって最上階から1階までの縦系統ずつ、オリジナルの超強力吸引車の負圧の力を利用し、高速回転する特殊なブロードプロペラという治具で、排水管にこびりついたサビやサビこぶ、また尿石等を研磨しながら除去します。さらに特殊な研磨材で仕上げて下地が出たら、腐食の進行を抑える塗料を投入し、ライニングしてカバーします。保証期間は10年ですが、実際の耐久性は20年くらいになります。
――工法が確立したことで、古くなった排水管を更新するだけでなく、更生の選択肢も加わったのですね。

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