庭専門店ネットワーク「庭チャンネル」座談会 ~庭メンテナンスビジネスの可能性~
・全国約40社が加盟している、庭の専門店ネットワーク「庭チャンネル」
・同団体の中心メンバー3人が集結し座談会を開催
・庭メンテナンスの重要性や可能性について話を聞いた
「庭チャンネル」座談会
―庭メンテナンスビジネスの可能性―
庭のメンテナンス事業は顧客との接点として有効な上、リピート率も高い。ただ、積極的に取り組む住宅事業者は少数であり、本業との連携に生かせてないのが現状だ。そこで今回、庭メンテナンス事業を全国展開する庭チャンネルの中心メンバー3人が集結。庭メンテナンスの重要性や可能性について話を聞いた。
北陸園芸(石川県能美市)
村本 宏斗 社長
1993年創業。フラワーショップ「Draw:Garden」で独自ブランドを立ち上げ、ブライダル産業向けの植木の卸も行う。
熊宮庭苑(熊本県熊本市)
熊宮 照男 社長
2001年創業。5年前に、ガーデンとエクステリアの専門店「オレンジガーデン」を立ち上げた。
公共工事も行う。
ファームガーデン(茨城県下妻市)
飛田 正樹 社長
2003年に創業した社員10人ほどの会社。
茨城県内で、エクステリアガーデンの設計や施工を行う。
庭のメンテは住まいに影響
――庭は住まいを構成する重要な要素でありながら、きちんとしたメンテナンスが行われていないケースが多いです。メンテナンスを中心とした事業ネットワークを作った意味は大きいですね。
村本 私は一時期、メンテに力を入れませんでした。それは、メンテの単価が低く、儲からないからです。ただ、顧客と継続的に関係を持てるのが魅力です。
――家の外装塗装も、いわゆるメンテナンスですよね。外壁の色と庭の雰囲気は関係しますから、連携すべきではと感じます。
村本 現在は切り離して「うちは庭をやっていない」というリフォーム会社がほとんどかなと。建築会社やリフォーム会社とタッグを組めたらいいですね。
―― そこができれば顧客の満足度が上がりそうです。
熊宮 庭って、見て癒されたり、そこでバーベキューしたりと色々な活動をすることができるので、人に与える影響は住まいの中でも大きい。当然庭木が伸び放題だといい気分はしません。そこで必ず必要なのはメンテナンス。しかし、どうしても住人だけではメンテできない部分があります。そこはプロに任せないといけません。庭の分からないところをアドバイスする存在が必要です。
―― ただ、プロに頼むという行為がまだ一般化してないですよね。
飛田 枝を切る、という行為をお客さん自身がやると、何でもよいから切ってしまえとなり、きれいにはならない。木は切れば切るほど大きくなります。
――切ったら切っただけ伸びるとは驚きです。

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