リノベる 山下智弘 社長
コロナでも中古流通は進む
マンションリノベーションの大手、リノベる(東京都渋谷区)。10期目の決算では年商73億円と異例の成長率を誇る。大型改修は景気に左右されやすい。コロナショックをどう乗り切るのか。山下智弘社長はオンライン営業と、オフライン営業の使い分けけがカギだと話す。
【聞き手/編集長 金子裕介】
受注の前年割れは初
――3月末が決算でしたが、コロナの影響はありましたか。
売り上げは73億円で、前年比で130%以上の伸びになりました。前期に関してはコロナの影響はほとんどないのですが、4月に入り、緊急事態宣言後にドカーンと落ちましたね。問い合わせベースで、悪い瞬間は8割減。受注は昨対で約半分になりましたが、4月半ばの底から5月末には戻ってきたという感じです。ただ受注に関しては過去10年で前年割れしたのは今回が初めてです。
――休業はせずに営業を続けていました。各社テレワークに切り替えオンライン営業を始めたりしましたが、IT化を推進しているリノベるでは積極的に進めていたのでは。
オンライン営業はバリバリやるけれども、そんなに簡単ではないと思っています。例えば、トイレのリフォームだけをやるならできるかも知れませんが、私どものような中古マンションのリノベーションはコンサルティングが必要で、オンラインだけでは難しいのではと思っています。人間関係を築くことは非常に重要ですが、オンラインだとなかなか深い話に行き着かなかったり、本音を出してもらう為にはどうすればいいのか、といったことを考えていて、まだ答えを出せていない状態です。
現場もリモート管理
――会わなければできないこと、会わなくてもできることを整理する必要がありますね。
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