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ニッカホーム×ラン・リグ、共同出資で新会社「センリョク」設立

センリョク
ニッカホーム 榎戸欽治会長×ラン・リグ 渡邉昇一社長
1431号(2020/11/02発行)11面
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ニッカホーム 榎戸欽治会長 × ラン・リグ 渡邉昇一社長ニッカホーム 榎戸欽治会長 × ラン・リグ 渡邉昇一社長

双方向にノウハウ共有、2021年1000店へ

ニッカホーム(愛知県名古屋市)とラン・リグ(東京都渋谷区)は50%ずつの共同出資で9月1日に新会社「センリョク」を設立した。リフォーム事業を行う上で必要な「仕入れ」「施工」「販促物」「人的サポート」「ノウハウ」等を提供するプラットフォーム「センリョク」は、頭打ちと言われる住宅マーケットでどのような役割を担っていくのか―――。ニッカホーム榎戸欽治会長と、ラン・リグ渡邉昇一社長に、アフターコロナでの戦略と新会社が目指す未来について聞いた。

【聞き手/報道部長 福田善紀】

世界は、コロナ以前には戻らない

――コロナでリフォームにどんな影響がでていますか。

榎戸 工事内容としては、意匠性工事のニーズが激減したのに対し、生活に密着した工事ニーズはほぼ変化がありませんでした。食や睡眠もそうですが、世が混乱していても、生活に不可欠なものへの需要は変わりませんね。一方で、ライフスタイルや価値観という点では、「現状の生活をどう維持するか」という視点に変わってきた気がします。「コロナとの共存」を前提とした新しい世の中ができあがりつつあるようです。

――そうした中で、ニッカホームさんとしてはどう動かれるのでしょう。

榎戸 短期的には、安定した需要がある工事ニーズに応えつつ、不要とされているものをどう必要なものに変えていくか。中長期的には、たとえば菌に対抗するリフォームなど、その時々のライフスタイルに合わせた提案をしていくことです。

大前提としてあるのは、コロナ以前の世界には戻らないという考え。コロナの影響は徐々に和らいでいくとは思いますが、アウトドア人気やリモートワークといった新たなスタイルが、日常に定着してきているのも事実です。第二、第三のコロナが出てくると考え、変化の中で勝ち抜いていこうという思考にシフトしないと厳しいでしょうね。

価値をシェアして成長を促す

――変化への柔軟な対応が求められる中で、センリョクはどういった役割を担っていくのでしょう。

榎戸 人の成長。これに尽きます。人が成長すれば企業が成長し、マーケットが成長していく。逆もしかりで、マーケットが成長すれば企業、人が成長していきます。センリョクにはいろいろな考えやノウハウが集まりますから、ニッカホームとしてもそこに関わることで成長スピードが加速し、成長の幅そのものも広がると考えます。人・企業・マーケットの成長に、センリョクとして貢献していきたいですね。

渡邉 新会社設立に伴いセンリョクでは、仕入れ、情報提供、請負いやマッチングといった施工サービス、チラシ・販促物の提供、実績のある企業が提供するコンサル研修(人的サポート)、ノウハウ提供、新築事業者向けリフォーム立ち上げパッケージOJT企画を含む特別コンテンツという7つの価値をそろえました。軸となるコンセプトは、情報のシェア。ニッカホームさんの持つノウハウやリソースのシェアはもちろん、会員企業さんが持つさまざまなノウハウや強み、ネットワークを、マーケット活性化のためにシェアしていく、という考え方です。

――一方的に情報・ノウハウを提供するのではなく、双方向ということですね。

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