レーベンゼストック 秋澤昭一 社長
再販で22億円、賃料収入も2億円に
レーベンゼストック(東京都千代田区)は、新築マンションデベロッパーのタカラレーベングループで、買取再販を手掛ける会社だ。賃貸人がいるオーナーチェンジ物件を買い取って保有・管理しながら、退去後にリノベーションを実施し売却するモデルで伸長している。秋澤昭一社長に戦略を聞いた。
【聞き手/編集長 金子裕介】
平均3000万円で販売
――タカラレーベンのグループ会社として、2018年2月から買取再販事業を開始しました。どのようなモデルですか。
物件仕入れの対象エリアは、首都圏が圧倒的に多く、東京、千葉、埼玉、神奈川で戸数ベースで約90%を占めます。残りの10%は大阪が少し多く、後は福岡、広島、兵庫などになります。平均専有面積は約62平米強くらいのファミリータイプで、平均築年数で築33年くらいの物件を2200万円くらいで投資をし、平均3000万円をちょっと超えるくらいで再販しています。
――賃貸入居者がいるオーナーチェンジ物件を対象にしています。
基本は、賃貸中の区分所有マンションに投資をして、賃借人が自然退去するまで持ち続け、退去した住戸から一戸一戸リノベーション工事を施して、エンドユーザーの方に販売しています。保有期間中のインカムゲインを収益の座布団として、売却時に獲得するキャピタルゲインで収益を上澄みをするイメージです。
――退去まで再販できないのはジレンマですね。
ファミリータイプの場合、賃貸で何十年も住み続ける人はそうはいなくて、大体平均3年から3年半で賃借人の方が出ていかれることが多いです。とはいえ、賃料収入だけではPLが厳しい状態になるので、再販できる空室も戦略的に買っています。現在、仕入れの8割が賃貸中物件で、2割が空室。前期の年商約24億円でいうと、22億円が販売の売上高、2億円が賃料収入という割合です。
――現在、保有している戸数は。

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