東京電力エナジーパートナー、リフォームとIoTをセットに
東京電力エナジーパートナー 中村 剛
販売本部 お客さま営業部
デジタル営業グループ副部長 LIVING TECH協会顧問
近年、住宅と家電がスマホ1つでつながるスマートホーム、住宅のIoT化が取り上げられているが、まだまだ浸透しているとは言えない。しかし、「リフォームとIoTの相性はいい」と語るのが、東京電力エナジーパートナー(東京都中央区)販売本部お客さま営業部デジタル営業グループ副部長にして、LIVING TECH協会の顧問も務める中村剛氏だ。
「住まいを快適にできる」
――中村さんはかつて、テレビチャンピオンで家電王として優勝されるなど、家電に非常に精通されています。しかし、なぜ今IоTが求められるのでしょうか。
一言で言うなら、ネットとつながって便利になるからですね。DXと言ってもいいかもしれません。さまざまな機能が、自分たちの生活をネットと連動して助けてくれているのです。
例えば、1月にタイガー魔法瓶が発表した圧力IHジャー炊飯器「JPA-X100」。これはスマホ向けアプリと連動し、クラウド上でお米を管理したり、減ってきたらお米の購入を促します。
また、バラバラだった家電の機能、高性能すぎるがゆえに活用されなかった機能が、IoTでつながることで活用が進みます。空調清浄機やエアコンのフィルター操作が「空気をきれいに」をテーマにし、スマホ1台で連携できるようになればIоTの真骨頂ですね。
これらの機能を利用するには、Wi-Fiが当然必要になる。現代は、Wi-Fiが当たり前の世の中になっています。
その上でセキュリティ強化は一番の課題。ユーザー目線でいえば便利さを一度体験すると手放せなくなるはずです。
――IoTとWi-Fiは一体となっているのですね。
スマートホーム、IoTはもちろん、今のスマホ全盛期の中ではWi-Fiは絶対必要ですね。さらに昨年5Gがスタートし、直でもWi-Fiと変わらなくなってきた。家にWi-Fiがないと、ネットすらつながらない、最悪生きていけない時代です。
そういう時に、住宅のプロ、地元密着のリフォーム会社がWi-Fi環境の整備を行えばどうなるでしょうか。Wi-Fiの取り付けや説明、さらにどのように活用したいかを聞くこともできます。例としては、照明一体型プロジェクターpopInAladdin(ポップインアラジン)を導入し、間取り変更してシアター風にしたいなど、リフォームにつながる可能性も十分にあります。Wi-Fiの設定は、水道工事や電気工事ほど難しくないでしょう。
コロナ禍でオンラインの活用が増えたのは、仕事だけではありません。Zoomなどで自分の子供や孫とテレビ電話、写真共有ができます。IoTは、一部の人が物珍しくやる時代ではないのです。Wi-Fiを、トイレの選択と一緒で、自宅を快適にするために選んでもらうのです。
――ただ、一般的なリフォーム会社、特に高齢者の多いエリアを主軸とする地方の会社には「うちとIоTは関係ない」と思っている会社が多いです。
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