groove agent×インテリックス空間設計、今本当に若者に響くリノベデザインとは?「可変性」「非日常感」をプランに取り入れよう
近年、リノベーションを依頼する若年層が増加している。住宅の一次取得の段階で、中古を買ってリフォームをする選択肢も広がっているためだ。30~40代に提案するプランにおいて重視するポイントやトレンドを、人気リノベーション会社でプランナーを務める2人に語ってもらった。
【聞き手/編集部 後藤梓】
またリフォームできる設計が響く
――若い方のリノベを手掛ける際、プランニングで意識することはなんでしょうか。
飯山氏 可変的な間取りにします。より長く住むことになるので、ライフスタイルが変わっても暮らしやすいかを重視しています。再びリフォームできるよう、電気・照明・設備の計画を立てると響きやすい。30代前半だと、お子さんがまだいない夫婦もいらっしゃいます。最初から子供部屋を設けるのではなく、まずは広い部屋を2人でのびのびと活用し、子供が生まれる人数に合わせ部屋を分けたいと考える方が多いです。
時には今後工事しなくても施主さんが生活の変化に応じて暮らし続けられるよう工夫しています。猫を飼ってキャットウォークを取り付けたいお客さんには、将来いなくなってしまうことを考え、本棚としても使える造りにしました。
広い個室を子供が増えたら分けたいと考える人も@groove agent
またリフォームしやすいよう、余白のある間取りに@groove agent
山田氏 30~40代のお客さんは、お子さんが成長し要望が新たにでてくるのを見据えていますね。また工事をすることを想定して設計すると喜ばれます。例えば、置床や天井に木軸の下地を入れ、次のリフォームで壁の固定をしやすくします。
弊社でリノベーションをしたことがあるお客さんから子供が中学生になったので1つの部屋の中に壁を作り、個室を設けたいと再度施工したこともありました。その際、年数が経っていたのでクロスの張り替えもしました。可変性を意識することで、またリピートしていただけます。
食事スペースに変化を
――「リノベ」というと、奇抜なデザインを希望される方もいらっしゃると思います。そのような要望は強くあるものでしょうか。
飯山氏 最近はより、非日常感があり飽きなく生活できるスタイルが人気です。特に食事をとるスペースに変化をつけたい方がいらっしゃいますね。例えば、リビングスペースをレストランにも映画館のようにもしたいという要望もありました。広くして雰囲気の出るようにスポットライトを用いるだけではなく、壁に映像を投影すると梁が邪魔になるのでどかし観やすくしました。
ほかにも、ダイニングテーブルを置くだけではなくバーカウンターやテラスを設けたり、カフェスタイルをイメージした提案もしたことがあります。
家の中でバー気分が味わえるように@groove agent
山田氏 確かにコロナ禍で今まで外で得ていた体験を、自宅に求めるニーズも高まっています。現在外食が難しいのは、大きく影響していますね。自宅で料理を楽しむ需要も強まり、プランニングでもキッチンをメインと捉える方は増えています。
内装のデザインとキッチンを統一@インテリックス空間設計
――人気のキッチンは。
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