大和ハウス賃貸リフォーム 森田一彦 代表取締役社長
大和ハウス工業(大阪府大阪市)は今年、リフォーム部門を戸建てと賃貸に分社化し、新たに「大和ハウス賃貸リフォーム」を設立した。代表取締役には、大和ハウスリフォームで取締役専務執行役員だった森田一彦氏が就任。「オーナーリレーションを強化し、リフォーム売上高でまずは285億円を目指したい」と意気込む。
【リポート/編集部 高田遥介】
外装平均単価300万~400万円
――前期のリフォーム売上高の構成比は?
売上高約900億円のうち、600億円が戸建て、集合住宅が300億円。賃貸リフォームの契約件数は年1万5000~1万6000です。
社員は約3000人いました。大和ハウス賃貸リフォームには、営業マン270人、工事部隊と設計部隊が各約80人ずつおり、事務なども別。合計で700人に満たないくらいです。
――今回、分社化された理由は「事業本部制の推進」だと伺いました。
はい。イメージとしてはカンパニー制度に近いかなと考えます。
第六次中期経営計画の中で最重要課題と位置付けたのがガバナンス強化で、その重要施策として事業本部制の導入を挙げていました。つまり、決定権を現場に近づける。役員ごとの権限にし、社長に集中しすぎないようにしました。
これまで、リフォームは戸建ても賃貸も同じ会社で行っていました。営業は戸建て、賃貸と分けていましたが、施工部隊は特に分けていませんでした。分けることで、賃貸リフォームに特化した提案、営業ができます。
分社化することで、賃貸リフォームに特化した提案、営業ができる
――分社化する前の課題は、どんなものがありましたか。
競合他社が自社のグループ会社になることです。例えば外装リフォームは、グループ会社の大和リビングと被る領域。大和リビングは入居促進、管理がメインですが、その提案としてリフォームをするのです。
でもお客さんからすればどれも大和ハウス。これを分社化、領域別にすることでバッティングせず、情報共有できるようになりました。
――自社ストック物件に対するアプローチが、リフォームにおいてカギを握ります。
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