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RoomClip「bydesign」を...

RoomClip「bydesign」を子会社化

ルームクリップ
髙重正彦 社長
1477号(2021/10/18発行)5面
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ルームクリップの髙重正彦社長、bydesignの石川森生社長ルームクリップの髙重正彦社長(左)、bydesignの石川森生社長(右)

住まいの写真投稿SNS「Room Clip」を運営するルームクリップ(東京都渋谷区)は、このほどインテリアのD2Cブランド「カナデモノ」を展開するbydesign(東京都目黒区)を子会社化。D2C(Direct to Consumer)ブランド構築やECショップ運営のノウハウを持つ企業をグループインすることで、住生活関連企業のBtoC化支援をさらに強化していく。子会社化によるシナジーや工務店向け支援について、髙重正彦社長に聞いた。

商品開発、ブランド化をサポート

――今回の子会社化では、どのようなシナジー効果を狙われたのでしょう?

RoomClipが目指すのは、インテリア領域のプラットフォームです。そこで昨年、Room Clipに集うユーザーデータの分析やコミュニケーション、実際の販売までをワンストップで支援するクラウドサービス「Room Clipビジネス」を立ち上げ、今年3月には「Room Clipショッピング」として商品販売機能を実装しました。出店メーカーさんの成長を支えるカギは、顧客と直接接点を持つD2Cをどうサポートしていくか。そこで、インテリア領域のD2Cで成功している数少ないブランド「カナデモノ」を運営するbydesignの力を借りることにしました。bydesignとしても、企業価値を上げていく上で僕たちの持つアセットが欲しかったので話は早急にまとまりました。

――具体的にはどのような動きをされていくのですか?

すでに着手しているものが大きく3つあります。1つは、カナデモノの出店を通してのマーケティング活動。どのような施策がどんな効果を得たのか、そういったところを高い解像度で検証できる体制を整えていっています。2つ目は、カナデモノが持つノウハウを生かしての、プロダクトのブラッシュアップ。プロダクト開発のスピードアップや品質向上といったところですね。そして3つ目はメーカーさんのブランドづくりサポート。bydesignが持つ商品企画のリソースなどを使って、商品開発からブランドづくりまでをワンストップでサポートしていく動きです。

――ショッピングの領域では、商品点数よりもオリジナリティのある商品展開に注力されていく?

いえ、両方です。購入の動機づけになる、競争力のある商品開発が第一ではありますが、比較検討できるという意味では商品点数も必要です。ただ、特徴のある商品を展開していかないと、Amazonや楽天と同じ土俵に立つことになる。僕たちが狙うのは、自分らしさを可能な範囲で表現したいユーザーですから、その層に刺さるオリジナリティと商品数を同時展開していき、UGCで認知が広がる仕組みをつくっていきます。

――工務店への支援はどうでしょう。リフォームとインテリアは、近いようで領域が分かれています。

たとえば造作家具の設計図があるなら、その商品化をサポートして工務店さんの新たな収益源をつくっていく、といった施策はすでに動いています。これまで当社に足りなかった商品づくりのノウハウを得られたことが、今回のグループ化の一番の本質。技術はあるけれど販売ノウハウを持たなかった会社さんに対して、僕たちのできることが今後はより広がっていくと思いますよ。

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