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ガイズカンパニー、「着たい」と思わせる...

ガイズカンパニー、「着たい」と思わせるユニフォーム

ガイズカンパニー
大胡 隆 工事部マネージャー
1480号(2021/11/08発行)15面
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ガイズカンパニー 大胡 隆 工事部マネージャー

ガイズカンパニー 大胡 隆 工事部マネージャー

サイディング施工で年間約15億円を売り上げるガイズカンパニー(神奈川県横浜市)がスタイリッシュなオリジナルユニフォームを製作した。背景にあるのは、若い人材の採用。リフォーム事業にも参入する同社がユニフォーム製作に着手した狙いと、今後の展望について大胡隆工事部マネージャーに話を聞いた。

【聞き手/報道部長 福田善紀】

社員の意見を募って製作

――デザイン性と機能性を併せ持つユニフォーム製作にはコストと手間がかかります。着手された理由をお聞かせください。

3年前に初めて新卒を採用するなど、当社では数年前から、工事に携わるスタッフも若手が増えていました。そこで気になったのが、ユニフォームの着用率。自分で購入した作業着を着ているスタッフも多くて、見た目にもまとまり感がありませんでした。「会社のユニフォームを着ろ」と言うのは簡単ですが、そもそも「着たい」と思えるデザインなら進んで着るはずだし、そんなユニフォームがあれば若手の採用にも効果的かもしれない。そこでオリジナルの製作を考えました。

――デザインなどはどのように決めていかれたのですか?

デザイナーに入ってもらい、先に大まかなデザインを決めてから、素材や色、ポケットの位置などについて社内で意見を集めました。少し驚いたのは、色や素材はもちろんのこと、ポケットの数や位置、深さにもこだわりを持つ社員が多かったこと。皆の意見をまとめるのは正直大変でしたが、使いにくいと結局着なくなりますから、話し合いを重ねながら半年ほどかけて完成させました。

――どのようなユニフォームができたのでしょう。

今回作ったのは、ジャケットとパンツのセットアップ、半そでのポロシャツ、冬用のアウターの3点です。コンセプトは「普段でも着られるユニフォーム」。セットアップは、作業の邪魔にならず、使い込むほどに味が出るように伸縮性のあるデニム素材を採用。パンツには、スケールを引っかけられるフックも付けました。アウターは、肌寒い季節はもちろん真冬にも着られるように、ジッパーで取り外しができるフリースのライナーをセットに。色も2色から選べます。

――社員の評判はいかがですか?

若いメンバーには特にデニム素材が好評で、ユニフォームの着用率がぐっと上がりました。これからジャケットを着用する季節になれば、外部からの反響も届いてくるのではと期待しています。

ガイズカンパニー 目指したのは普段でも着られるデザイン目指したのは普段でも着られるデザイン

専門工事店のイメージを変える

――ユニフォームを整えると企業のイメージも刷新されます。ブランドづくりによって、今後目指される方向性は?

BtoCのリフォーム事業に参入したので、今後は若年層だけではなく、女性や営業職など幅広い人材を採用する予定です。とはいえ専門工事店は、まだまだブルーカラーという認識が根強い。刷新したユニフォームが「同じ業種でもこの会社はなんだか違うな」と感じてもらえるきっかけになればいいなと思っています。

――ユニフォームの刷新は、ブランディングの一環だった。

おっしゃる通りです。当社が目指すのは、社員それぞれの個性を認め、伸ばしていける文化。それを推進するプロジェクトの一つがユニフォームの刷新でした。他にも、「色に染まる必要はない」という想いから会社のイメージカラーもなくしましたし、ロゴマークも変更。名刺に印刷する新ロゴマークは、社員それぞれが好きな色を選べるようにしています。

――リフォーム事業に入社する方も、今回のユニフォームを着用される?

もちろんです。リフォームは屋根や外壁の塗り替え、張り替えといった外まわりが基本ですが、ドローンをつかった屋根点検も導入予定です。専門業者という固定概念を守り続けるのではなく、時代に合った技術も取り入れながら、まずはリフォーム事業で年間5億円の売り上げを目指します。

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