リメイク事業部の横山二郎顧問(右)と広報の鈴木藍氏(左)
1900年に創業し、仏壇・仏具・位牌を主とした製品の製造・販売を手掛けている保志(福島県会津若松市)が、仏壇のリメイクサービスを手掛けている。2000万弱あるともいわれる仏壇を後世に残すことにもつながる同サービスを始めたきっかけは何か。同社のリメイク事業部の横山二郎顧問にその想いを伺った。
【聞き手/報道部長 福田善紀】
2008年から事業を開始
――仏壇のリメイクがなぜ必要なのか、本サービスを手掛けることになったきっかけを教えてください。
15年ほど前から、家を新築やリフォームを検討している方たちから「仏壇を引き取ってほしい」と言われるようになり、古くなった仏壇をどう扱っていいのかわからない人が多いと感じました。
そもそも「仏壇を処分する」という発想でよいのかという疑問が出てきたことをきっかけに同社では2008年に「お仏壇リフォーム」事業を発足しました。「仏壇じまい」をする前に祈りを受け継ぐことができる「仏壇リメイク」という選択肢があるのだということを伝えたいと考えたのです。
――どのような方が仏壇のリメイクを依頼してくるのでしょうか?
実家のご両親がお亡くなりになったことをきっかけに「仏壇をどうしたらいいのか」と考える人が63%を占め、次いで新築や引っ越しをきっかけに検討される方が25%、子孫への引継ぎが10%という統計があります。
実際に「お仏壇リフォーム」を利用する世代は40〜60代で、中でも60代が半数を占めています。市場規模の最盛期にあたる1980~2000年頃に購入した仏壇を親世代から受け継いだ人が多い世代だと推測しています。
費用は50万~100万円
――実際にどのようなリメイク方法があるのでしょうか?

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