Make House 眞木健一 代表
Make House(東京都港区)は、デザインで高額受注を獲得する新しいサービス「the DESIGN ROOM」をこのほど開始した。受注単価を上げたい、材料が高騰して利益が出ない、集客を増やしたいといった工務店の悩みを解消するサービスとして開発。「単価が上がりにくかったトイレなどにデザイン提案の要素を入れることが可能になります」と眞木健一代表は話す。
【聞き手/報道部長 福田善紀】
部位ごとにデザインにこだわったメニューを提供
――「the DESIGN ROOM」のサービス内容について教えてください。
「the DESIGNROOM」は誰でもできるデザインパッケージ、集客メニュー、利益が残せる建材仕入れを組み合わせたサービスです。デザインパッケージは工務店向けに高額受注を獲得するために開発しました。例えばトイレやキッチンなどの部位ごとに12カテゴリーを用意しています。
高額受注を獲得したいけれど、自らデザインを手掛けるのは難しいと考えている方に向けて、私どもがこれまでに培ってきたノウハウを提供することで、工務店が抱える悩みを解決するために立ち上げました。
――デザインを仕組化したということですね。具体的な中身を教えてくれますか。
特徴的なのは、CGやVRも作り、部屋の空間イメージが分かるようにしていることです。CGやVRは色調を変えることもでき、図面では分かりづらい全体像、つまり広さや奥行き、高さといったところをお客様に伝えることが可能です。また、パッケージごとに展開図まで作っており、難しい間接照明のディテールまで作り上げています。
――なるほど、つまり、CGやVRで完成後のイメージを提供するだけではなく、展開図などで施工も行いやすい仕組みを構築したわけですね。
そして、各社に提供するHPには各パッケージで30%から50%の粗利が取れるように見積もりの内訳までいれています。だからお客様はイメージしやすい。価格が分かって、部屋の雰囲気が分かる。要はメニューを作るということです。トイレがいくらという見せ方だけでは床材はどれを選べばいいか、照明計画がわかりません。それを始めからセットしました。
――リフォームを考えている顧客はどのようにサービスを利用するのですか?
各社に提供するthe DESIGN ROOMのサイトに来てもらったあと、プラン一覧から、今回リフォームを考えている場所や、広さ、金額を選択します。すると部位別に希望に近いデザインが出てきますので、興味のあるプランを選んでいただきます。
the DESIGN ROOMでは、「広く使えるキッチン」などと具体的な表現を用い、また照明や床材などが最初からセットされていますから、CGやVRを通してお客様がリフォーム後の部屋をイメージしやすくなります。
図面ではわかりにくい全体像をCG制作
工務店営業担当者向けの勉強会も
――見せるだけで提案できるツールができているとはいえ、デザイン提案をしたことがない方では物怖じしてしまう人もいるかと思います。提案研修なども考えていますか。
現場の営業担当者からすれば、ランクアップを提案するためにどう活用していいのか分からない部分があるかと思います。そうした方々に向けて、今後定期的に勉強会を開催することを予定しています。
the DESIGN ROOMを導入することで、ホームページを通じて集客ができますし、CGやVRといったメニューは毎月増えていくので、提案の幅がどんどん広がっていくことが期待できます。
――工務店が本サービスを導入するには、どのくらいの金額がかかるのでしょうか?
申込金は30万円(税別)、内容としてはthe DESIGN ROOMのホームページ提供、図面45枚、CG26枚、VR 42種、見積書、タブロイド紙10部がついてきます。ホームページについては、各社のロゴを用いて会社の独自性を出すことが可能です。加えて月額費用が5万8000円(税別)かかりまして、月ごとの図面やCGの更新情報、そして安価な建材仕入れサービスが付いてきます。
――今後の目標はどのようにお考えですか?
今後1年間で、加盟店を100社ぐらいは増やしていきたいです。工務店が単価をアップするために困難となっているデザインに着目したサービスを提供しているので、注目していただけたらと考えています。
VRで360度の画像も用意

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