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買取再販で急成長年商39億円のリアーク...

買取再販で急成長 年商39億円のリアークスファインドは駅から遠い物件でもリノベで人気の家に

リアークスファインド
大人慶太 社長
1492号(2022/02/14発行)17面
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リアークスファインド 大人慶太 社長

リアークスファインド 大人慶太 社長

買取再販とマンション管理事業を軸に年商39億円売り上げるリアークスファインド(東京都新宿区)。2013年の創業から順調に業績を拡大中だ。東京の23区以外のベッドタウンをメインに再販事業を展開し、前期は中古マンションを中心に147戸の販売実績だ。今期は販売戸数の増加を目指し、都心への進出を計画中。ベッドタウンという、決して立地の良くない物件をどのように改修し、販売しているのか、大人慶太社長に詳しい話を聞いた。

【聞き手/編集長 金子裕介】

不人気物件狙って仕入れ効率化

――創業から10年足らずで年商39億円とはすごい成長率ですね。買取再販事業のポイントの1つは仕入れです。貴社の仕入れにはどのような特徴があるのですか。

駅から遠く、一般的に不人気と言われる立地のマンションを積極的に仕入れることですね。仕入れ競争の激しくない物件を中心に仕入れていくことで、安く、効率的に物件を手に入れることができるのです。

メインとなるエリアは横須賀、八王子、所沢市などの都心から少し離れた、ベッドタウンと呼ばれる地域です。弊社の取り扱う物件の60%から70%ほどが、最寄り駅から徒歩で10分以上かかる場所に位置しており、他の競合があまり見向きのしない物件となります。

――物件を仕入れた後はリフォームとなりますが、どのような特徴があるのですか。

仕入れた物件の5~6割は、東京の府中市にある子会社のリフォーム会社に任せています。かけるリフォーム費用は300万から400万円ほどで、500万円を越すことはありません。水回りや床、壁などを中心に直し、間取りなどにはほぼ手を加えることがありません。リフォーム費用を抑えながら、残せるものは残すという意識ですね。仕入れとリフォーム費用を抑えることで利益率向上を図っているわけです。現在、粗利率は16%ほどを確保しています。

――リフォームは最低限の工事にとどめ、デザイン面などの付加価値はあまり考慮しないと。

そうです。この事業のターゲットは、20代から30代、年収400万円ほどで賃貸住まいの方々になります。そのため、彼らでも手が出やすいよう低価格に設定しなければならないので、リフォーム費用も抑える必要があるのです。月々支払っていた家賃と、毎月のローンの支払額を比較させることで、自宅を持つという選択肢を持ってもらうのです。結果、販売価格は2600万円から2700万円ほどで、顧客の80%から90%が独身の方となります。

――競争の激しくない物件は仕入れは簡単ですが、販売には苦労しそうですね。

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