「18店舗でリフォーム売上高100億円を目指す」、山商リフォームサービスの熊谷新社長に人材採用、受注戦略をインタビュー
4月、リフォーム売上高45億円を超え、 12店舗運営する山商リフォームサービス(東京都足立区)の新社長に、熊谷和樹氏が就任した。長年、創業者で前社長の山﨑晶弘氏の 右腕として活躍。1983年の創業以来、チラシ集客による水回りなどの単品改修か ら、マッチングサイト集客、中古+リフォーム、リノベーションに重きを変えてきた。初の社長交代で、どのような施策を行うのだろうか。
【リポート/編集部 高田遥介】
山商リフォームサービス
熊谷和樹 新代表取締役COO
≪Profile≫
創業まもない山商株式会社(現・山商リフォームサービス)に入社。取締役統括本部長として、山﨑会長を支える。また、一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会(通称JERCO)の広報渉外委員長を務めた経験もある
2年後、新規出店加速へ
――今回、山﨑前社長は会長に就任しました。まず、社長交代の話はいつ頃出たのでしょうか。
去年の中頃ですね。山﨑会長は以前から70歳になったら社長を交代したいと話しており、私に声をかけていただきました。統括本部長として経営にも携わっており、対外的に山﨑会長が伝えていたので、徐々に実感が湧いてきました。
私は実務のトップとして代表取締役(COO)、山﨑前社長は取締役会会長のCEOとして残り、経営企画や中長期計画を共に立てていきます。黒字経営を続けていますが、2期連続で会社の数字を落としたら退任する覚悟で挑みます。
――新社長としての目標と、先代から受け継いでいくことは何でしょうか。
中長期的に、リフォーム売上高100億円を目指したいです。営業と工務をわけ、各社員の専門性を磨いて生産性を上げたいです。そのためには、商圏エリアの拡大と新卒採用の強化を進めたいです。
まず、これまで進めてきた「正しいリフォーム100%」とレスデザインは継続していきます。
「正しいリフォーム100%」は現場主義に基づき、現場調査では隅々までチェックし、お客様の不安を取り除くこと。レスデザインは、流行り廃りのあるデザインに乗っからないシンプルなデザインを勧めることです。
―― 逆に何を改善するのでしょうか。
売上高や利益確保のための戦略は変えていかないといけないと、と思っています。その1つが、採用戦略。これまでの中途採用中心から、新卒採用中心に切り替えていきます。昨年、今年と新卒採用を総合職で9人、来年は20人採用する予定です。
――なぜ、100億円の目標達成には新卒採用が大事なのでしょうか。

最新記事
この記事を読んでいる方は、こんな記事を読んでいます。
- 1653号(2025/06/16発行)12面
- 1651号(2025/06/02発行)12面
- 1649号(2025/05/19発行)7面
- 1647号(2025/05/05発行)15面
- 1643号(2025/04/07発行)16面