オオサワ創研 大澤仁志 社長
リフォーマーとは水まわりを専門とした多能工職人。住宅リフォームマーケットの4分の1強を占めるといわれる水まわり工事を、1人ですべてこなすことができる。最短20日で一人前の多能工職人を養成するのがリフォーマー専門学校だ。同校を運営するオオサワ創研の大澤仁志社長は「一次はコロナ禍で研修生が激減したものの、第6波が終息に向かうに伴い、問い合わせが増え状況は戻りつつある」と話す。
最短20日で多能工を育成
問い合せが回復傾向に
――コロナの影響はありますが、多能工の必要性は変わってないと感じます。改めてリフォーマーの特徴を教えてください。
どの職種も7割できるのがリフォーマーの特徴です。その7割の集合体で1坪以内に絞った工事に特化しています。トイレや洗面所、お風呂、給湯器の交換などが1坪以内。大規模工事は専門の職人に任せますが、水回りの緊急対応などはリフォーマーが適していますね。自社社員であれば、挨拶、礼儀作法など教育できることもあり、クレームが少なくなります。
――新規客獲得が難しくなってきている今、リピート客獲得に必要な顧客満足度があがるということですね。養成期間はどのくらいですか?
何かの職人をやっていた人であれば1ヵ月。現場を理解し、どう仕上げればいいのか分かっている現場監督も1ヵ月あれば十分です。一方、新卒のような人は最低でも3ヵ月はかかります。
――水回り工事を1人でこなせるのはコスト面で有利ですよね。原価が上がっている中で、他社と差別化を図れる要因になりそうです。
各職人に個別発注するとコストはかかりますが、一気通貫型のリフォーマーであれば諸経費を最小限に抑えられます。粗利率で5%は違ってきます。
――粗利率で5%は大きい。ただ、社員として雇う場合、それなりの工事のボリュームがないとだめです。リフォーマー1人を雇用する売上の目安は?
例えば、売上3億円の会社の場合、水回り工事は半分から3分の1を占めるケースが多い。そうすると、リフォーマーが1人いるとかなり重宝するでしょう。
――最後に、今後の展望を聞かせてください。
今後、さらに職人不足となりリフォーマーの必要性は高まると思います。通常は20日ですが、最短5日40時間のショートコースも新設しました。何かしらの職人をしているけど、他の技術も身につけて仕事の幅を広げたい。そのような人にリフォーマーになってもらいたいと考えています。
5日で学べる特化コースも用意
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