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5年後、リフォーム売上高1000億円へ 大和ハウスリフォーム新社長、福島斉氏が目標達成へ「単価アップ」「社員教育」を強化

大和ハウスリフォーム
福島斉 社長
1512号(2022/07/11発行)15面
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大和ハウスリフォーム 福島斉 社長

大和ハウスリフォーム 福島斉 社長

大和ハウスリフォーム(大阪府大阪市)の新社長に、福島斉氏が就任した。「住宅市場が縮む中で、リフォーム市場は活気がある」。掲げる目標は、5年後に単体でリフォーム売上高700億円、別会社の大和ハウス賃貸リフォーム(同市)とあわせて1000億円。大和ハウス工業から分社して10年目。目標達成への方策と、人材育成の方針を語った。

「+1」を意識し、追加改修受注

――昨年副社長に、そして今年社長に就任されました。リフォーム売上高のほとんどを新築OBで稼いでいるのが強みですね。

前期の戸建てリフォーム売上高は557億円で、売り上げの8割は大和ハウス工業のOB顧客。件数は約3万6000件で、これも9割がOB顧客です。

大和ハウス工業本体の相談センターと連携し、建物の点検報告を行います。本体と同じシステムを利用していますので、リフォームの依頼があれば住宅履歴をすぐに見ることができます。そして、私どもに連絡がくるように連携強化をしています。

また、定期訪問の期間も決まっています。定期では築後15年の延長保証時点、その後も20、25、30年と点検します。目標は、営業担当1人あたり月10件の開拓です。

――近年は、大手ハウスメーカーのリフォーム会社は、新規開拓に力を入れる企業も増えています。

いや、それよりも顧客1人あたりの単価を上げる努力を進めます。

現在、1人あたりの平均単価は143万円。今期は160万円を目標にし、将来的には200万円にしたいですね。

そのために、相談された案件に「+1の提案」をしたいのです。今、外装リフォームの需要が多い。例えばそこに、脱炭素や災害時を見据えた太陽光、蓄電池の提案を強化し、単価アップにつなげたい。

太陽光や蓄電池は新築事業でも進めているので、大和ハウスらしさを提供できます。電気代が上がる中で、昼間に電気をためて夜に使用する。そうすれば電気代は落ちるし、携帯の充電もできるので災害時にも役立ちます。こうした提案を、営業担当全員ができるようになってもらいたいです。

――そうなると、+1の提案ができる営業マンの採用、育成がカギになりますね。

はい。ただ人材不足ですね、とにかく人が足りない。全国の事業所を回っていると、人材が足りない、人を育てたい、という声が一番多い。

もう1つが新築減少によるOB顧客の減少です。OB顧客が9割とはいえ、母数が減れば売上高が伸び悩んでしまいます。

大和ハウスリフォーム ホームページでも太陽光発電やエネファーム、蓄電池をPRホームページでも太陽光発電やエネファーム、蓄電池をPR。施主にも伝え、提案増につなげる

――採用面ではここ数年、新卒採用を強化していますね。

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