ヤマチユナイテッド、多角化経営で年商245億円 50もの事業を立ち上げた理由
ヤマチユナイテッド
山地章夫 グループCEO
1539号(2023/02/06発行)7面
新築、リフォーム事業はもちろん、幼児教育教室や飲食店まで手がけるユニークな企業がある。北海道を地盤とするヤマチユナイテッド(札幌市)だ。同社の最大の特徴が事業の多角化推進。現在約50の事業を手がける。次々と事業を増やしてきた結果、10年ほど前の年商は100億円弱だったものが、昨年の2月決算では245億円もの規模に拡大。低成長時代は既存事業にこだわるのではなくて、事業を増やし売り上げを積み上げていくことが重要だと、グループCEOの山地章夫氏は語る。
50事業で年商245億円
「多角化」経営で低成長時代乗り切る
山地章夫グループ CEO
多角化は「守り」の戦略
──新築で8事業、リフォームは3事業。さらに家具、保険、デイサービスや飲食事業もあり、全部で約50の事業を展開しています(表参照)。そのうち20くらいはこの10年間に始まっているので、単純計算で1年に2つの事業を立ち上げて軌道に乗せているわけです。なぜこれだけ多角化を推進しているのでしょうか。
今、多くの産業が成熟化しています。ですから、そう簡単に売り上げは伸びない、低成長時代なわけです。このような時代に、既存の特定の事業にこだわっていても売り上げは数% しか伸びない。いや、マイナスにだってなり得るわけです。
だから私どもは上手くいきそうな予感がする分野に進出し、新たな売り上げを積み上げています。ただし何でもかんでも新しい事業というわけではなくて、自分たちが得意としている分野のすぐそばの分野に、葡萄の房のように手を広げていっています。

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