サンワカンパニー 山根太郎 社長
買取再販など住宅事業本格始動
2022年9月期の売上高は前期比21.5%増の136億7800万円、営業利益は10億2800万円と、売上高・営業利益ともに過去最高を更新したサンワカンパニー(大阪府大阪市)。昨年はこれまでの住設・建材EC事業に加えて、住宅事業を本格的にスタートした。常に新しい挑戦を止めない同社。山根太郎社長はどのような未来を見据えているのか。
M&Aにより工事ごと受注を可能に
――昨年は御社初のM&Aを行い、福岡を拠点に建売住宅事業・注文住宅事業などを手がけるベストブライト社をグループ化しました。
経営者として一社だけを見ればいいというわけではなくなって、ホールディングス経営という次の経営のステージに上がりました。例えば、管理部門もとても強くなりました。連結決算になったり、彼らのスキルや業務の幅も広がったわけです。会社がすごく成長した出来事でしたね。
――なぜベストブライト社だったのでしょう。
ずっと工事機能が欲しいと思っていました。ベストブライトは上場を目指していたので、管理体制がしっかりしていたんですよね。なおかつ福岡である程度の規模でやっていたので、切り替えられる物はうちの商品に切り替えていくと、すぐにメリットを出しやすい。これで僕ら自身で、家を建てたいとかリフォームしたいというお客さんの工事を、工事ごと受注できるようになりました。
――すでにシナジーが生まれているのを感じますか。
はい。彼らがほかのメーカーの商品を使っていた部分で価格が合う物については、全部うちの商品に切り替えていっています。また、僕たちが展開しているモジュール住宅「CLASCO(クラスコ)」の福岡エリアの施工は彼らがやっていきます。
――住宅事業を本格的にスタートされたなという印象があります。買取再販事業も始められましたが、こちらの手応えはいかがでしょう。

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