YKK AP(東京都千代田区)の社長が12年ぶりに交代した。4月1日付で就任した魚津彰新社長は就任にあたって、「新体制方針」を発表。「地球環境への貢献」「新たな顧客価値の提供」「社員幸福経営」の3つの方針を示した。また、進化のステージで世界のリーディングカンパニーを目指すという。(聞き手/本紙社長 加覧光次郎)
魚津彰社長
魚津彰(うおづ あきら)
1962年5月、富山県黒部市生まれ。1985年3月千葉商科大学商経学部卒業、YKK AP入社。2013年4月執行役員営業本部窓事業企画部長、2017年執行役員住宅本部長、2019年執行役員営業本部長、2021年4月上席執行役員住宅本部長、6月取締役上席執行役員住宅本部長、2022年取締役副社長海外担当。2023年4月1日付で代表取締役社長に就任(現任)。
樹脂窓拡販の立役者に
── 現在の約5000億円の売上を30年度以降に2倍の1兆円規模というアグレッシブな目標を示されました(グラフ(1)参照)。
狙うためにいろいろなことを考えました。海外はすごくポテンシャルがあります。国内は今後は住宅のリフォーム・リノベーションを強化します。ビルでも改装は伸ばす余地はあると考えています。エクステリアもまだナンバーワンになっているわけではありません。インテリアもシェアは7〜8%でまだまだです。
── 新方針の1つ「新たな顧客価値の提供」の中では、樹脂窓販売の構成比を今の約3割から2030年度に5割に引き上げる目標も発表しました(グラフ(2)参照)。ライバルのLIXILはアルミと樹脂の複合窓がメインで高断熱化を進めています。その点、御社は樹脂窓にはかなり力を入れてきましたね。

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