フレッシュハウス 佐野士朗 社長
1951年山梨県生まれ。東海大学工学部卒業後、住友林業に入社。20年勤務後、1995年にフレッシュハウスを設

所在地 * 神奈川県平塚市 / 設立 * 1995年7月 / 資本金 * 1億円
代表者 * 佐野 士朗 氏 / 年商 * 43.3億円(2010年度) / 社員数 * 190人
工事前に職人や電話スタッフまで集め食事会開催
今期50億円超の売り上げを計画するフレッシュハウス(神奈川県平塚市)。「2年後には36店舗で売上高100億円を目指す」と話す佐野士朗社長に計画達成のための道筋を聞いた。
2年後、売り上げ100億円の計画
―――2年後に売り上げ100億円とは大きな目標ですが、達成のためには何がポイントになってくるでしょうか。
人しかありません。そして会社の雰囲気が重要です。お客様になんて楽しそうな会社だろうと思ってもらう。そうすると他社よりも20~30万ほど高くても工事してくれます。
―――楽しい雰囲気を会社内につくるため、どんな取り組みをしているのですか。
これは社長のキャラですね。学生時代は落語研究会でしたし、この前の決起大会ではマジックを披露しました。ただ、昔は人を信用できませんでしたし、"鬼の社長"で随分辞めた人もいました。変えたのは病気になり死にかけてからです。
―――人員はどのように確保していますか。
わたしのところは中途採用が中心ですが、最近は景気が悪いので良い人材が集まります。昔は面接をしてて、「ちょっとどうかな」と思う人も採っていましたが。
―――新卒採用もしていましたよね。
今年の4月には5名入社します。来年は20名を採用する予定です。入社後は約3カ月ごとに勤務地を変えて色々な店舗を経験し、1年経過したら、固定の勤務地を決める形です。
―――最近は、新卒を採用するリフォーム会社も増えてきました。ただ、教育に苦労するケースが多いですね。
昔からですがOJTで仕事を覚えさせています。2年ぐらいは教育期間として見ていて、1年間は先輩に同行してまわります。スーパースターで営業力がある人はなかなかいません。やはりできる人の倍ぐらいの時間を取らないと人は育ちません。
―――新卒の初任給はどのくらいですか。
22万円です。あと賞与も1年半は一定額入ります。その後の賞与は業績を見て出すことになりまして、営業は努力数値がプラスになります。
―――来期は最低、10店舗を出店される予定とのことですが、出店のスピードを高めるには、より人材を定着させる必要があると思います。離職率はどの程度でしょう。
3ヵ月の試用期間で辞める人が3割ほどいますが、それを超えると辞めません。やはり会社が楽しいからだと思います。
―――離職率が高いこの業界で「辞めない」と言える裏には何か、秘密があると思いますが。
まず火曜日には各店舗スタッフ同士が交流する研修会を行っています。総務の担当者が主任、平社員など、普段交流がない6人を決め、2万円渡すのです。それで3時半から4時にその6人がスーパーに材料を買いに行き、協力して食事を作ります。これがいいのです。それで7時半に私たちが行き、お酒を飲みながらご飯を食べます。
―――社員同士の交流を毎週行っているとは珍しい。
食事が終わったら、うちの歴史を話します。私が大病してどうなったとか、いつ誰が入社したかとかの話をします。男の会と女の会を交互に行っているのですが、来たい人は来れるようにしているので、若い女性の時は男が狙って遊びに来ます(笑)。
―――他にどんな社員交流の場を持っているのですか。
春と秋はボーリング大会で、くじ引きによるトーナメント制です。この前は私は役員チームで出て1回戦を勝ちましたが、2回戦に負けてしまいました。
―――海外への社員旅行も行っていましたよね。
昨年はバリ、今年はグアムだと思います。バリでは3万円のお小遣いを持たせました。

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