レイオンコンサルティング 橋口昌弘社長
リペア事業大手のレイオンコンサルティング(東京都中央区)は、大工を中心とする職人の育成、工事の請負事業を開始した。最終的には全国規模で住宅を1棟まるごと請け負える体制づくりを目指しており、既に一部地域で未経験者を含めた人員募集、研修をスタートさせている。橋口昌弘社長に事業開始の目的と将来展望を聞いた。
3Kイメージ撤廃で若手増やす
―――事業開始のきっかけは。
仕上げ工事の周辺業務を提供する中で、工務店さんやハウスメーカーさんから管理が大変だから、できれば3工種とか4工種まとめて請け負ってもらえないかと話があったことが始まりです。やるのであれば全部の工種を請け負えないかと昨年の11月からスタートしました。
―――リペア職人の技術者育成実績があるので技術者育成という意味では通じるものがありますね。
現在は160人のリペア職人を抱えていまして、そのうち40人は塗装もできます。その人にも希望者には大工の技能を付けてもらう考えです。
―――イチからの育成もするのですか。
はい。既に鹿児島、青森、山形で募集をしていまして、来るのは経験者が多いですが、若い人も集まっています。
―――どんどん職人が高齢化していますが、どのように若い成り手を増やすのでしょう。
職人は、手に職ということでは、悪い意味にとらえられていないのですが、3Kのイメージが強すぎるのが問題です。私どもは、リペア職人はすでに1000人以上育成してきていまして、それができたのは、「かっこいい仕事」にしたため。ニッカポッカではなくユニフォームを会社で支給し、材料入れに使うものなどもルール化して、5S徹底を図りました。手に職の部分を8割にし、残り2割の3Kのイメージを会社がフォローしてなくすということです。
―――さまざまな工事が請け負えるようにするのですよね。
専門工事と多能工のあいの子です。大工でも基礎、棟上げ、内装などの工事がありますが、各パーツごとでも請け負えますし、1棟でも請け負えるようにします。そのため多能工の育成をします。
―――何人ぐらいの職人育成を考えていますか。
初年度は50人ぐらいでしょうか。将来的には1000人の技術者をかかえるまでになりたいです。

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