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OKUTA建て替え需要取り込みに新築事業注力

OKUTA 建て替え需要取り込みに新築事業注力

OKUTA
木原努 専務
1121号 (2014/05/20発行) 4面
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OKUTA 木原努 専務

OKUTA 木原努 専務

 ―――リフォーム専門会社としてのイメージが強いですが、新築事業にも注力し始めていますね。
 2年前に新築事業部を立ち上げています。これは、1000万円を超えるような大型のリフォーム、リノベーションが増えてくると、どうしても建て替えがお客さんの視野に入ってくるためです。最初から選択肢として新築も対応できる体制があることをお客さんに示すことができるようにしました。また、弊社の会員組織であるロハスクラブの会員1万2000件の中からも新築のニーズは出始めています。

 ―――どのような新築住宅を手掛けているのでしょう。
 在来木造住宅ですが、使用やスペックは弊社のリフォームとも共通して「パッシブデザイン」を基本としています。また、長年のリフォーム事業での経験を通じて、新築時に配慮されていない点によって出てくるお施主さんのニーズが分かっていますから、新築当初からそのニーズを満たすような住宅を提供できるようにしています。

 ―――今後は各地の営業拠点であるロハススタジオでも新築を提案していくとか。
 まずは各支店の店長が責任者として新築について学び、提案を行っていく予定です。ただ、あくまでも大型リフォームとの同時提案が主となります。いきなり新築だけを提案営業していくことは考えていません。

 ―――新築とリフォームでは営業フローもかなり異なりますが。
 現金支払いの多いリフォームとは違い、新築ではマネープランについての相談が必須ですし、斜線や防火などの法規についての知識も重要です。設計についても、設計図書を1から作るのでリフォームとは異なりますね。新築ならではの知識をしっかりと効率よく学ぶために店長には一般財団法人全国住宅営業認定協会の住宅販売士の資格を取得させました。民間資格ですが、体系的に新築全体について学べますし、資格は自信にもつながります。

 ―――新築事業の今後は。
 弊社の事業がリフォーム、リノベーションを基幹とするのは変わりありません。ただ、未来に向けての動きとして新築事業も伸ばしていきたいと考えています。新築のノウハウについても社内に蓄積されれば、また新たな展開も考えられるかもしれません。これまでも社内のノウハウをカリキュラムとしてまとめ、社内カレッジで浸透させていくというやり方を新築でもできるかもしれません。

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