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フレッシュハウス、2020年への大きな...

フレッシュハウス、2020年への大きな課題は"保証"

佐野士朗社長
フレッシュハウス
1178号 (2015/07/28発行) 1面
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フレッシュハウス 佐野士朗社長

【特集 : マーケット未来予測】
フレッシュハウス 佐野士朗社長
 2020年リフォーム市場予測:10兆円 

独自の制度では信用不足

――5年後の市場規模は。

 完全に増えると思う。何しろ少子高齢化が進み、新築が厳しい状態になっています。ボリュームが多い団塊世代が、あと5年の間に最終的な住まいの対策を行うと考えると、新築は建てません。でも快適に過ごしたい要望はありますので、やはりリフォームです。そうした点から市場規模としては、10兆はいってもらいたいという希望ですし、伸びて当たり前のような気がします。

――ただ、リフォームニーズが増加するにしろ、この30年間市場規模はほぼ横ばいですし、課題も多い。

 保険会社と密接になりましたから、その方面に思考が向かっているのかもしれませんが、保証というのが大きな課題だと思います。信用できる会社しか、段々残れない状態になると思います。

――各リフォーム会社で、独自保証を付ける動きも進んでいます。

 弊社でも躯体が10年、雨漏りが5年などの保証はつけていますが、フレッシュハウス自体がいくら保証をつけてもだめ、信用してくれません。いくら神奈川で一番といってもマイナーです。バックボーンを持つこともそうですが、メジャーリーグになる必要がある。前にTV東京制作のTVチャンピオン、「住宅リフォーム王選手権」で優勝した時でも全然反響がこなかった。その後、ジワリジワリときましたが、イチ企業の認知度としては、そんな感じです

――今後としては、リフォーム瑕疵(かし)保険のように、より安心できる制度作りが必要ということですね。

 もう少し、基準を合わせたやり方をするのがいいと思います。

――2020年にはどんな市場の変化が起こっていると思われますか。

 大きな会社にかぎりますが、リフォームのノウハウ、技術、おもてなしの心などが、海外に出ていると思います。今、新築の方で大和さんや積水さんなどのハウスメーカーさんは進出していますよね。その流れです。私どもも、向こうにグループ会社がありますから、出やすいでしょうね。


【企業概要】
1995年創業。現在、関東中心に28拠点を展開する。今年4月には株式の66%を損保ジャパン日本興亜ホールディングスに売却し、子会社となった。前期売り上げは58億5000万円。
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