LIXIL グッドリビング研究所 池田一紀所長
LIXILが運営する工務店の全国チェーン「Good Living友の会」には1万3500社の住宅会社が加盟する。同会は1988年に「TH友の会」という名称で、地場の工務店経営をサポートしてきた。7月1日に現在の名称に変更し、さらなる拡大を図る考え。責任者のグッドリビング研究所の池田一紀所長に方針を聞いた。
――どんな事業者が加盟しているのでしょうか。
中小の工務店が5割以上を占めます。1988年に発足した当時は地場のビルダーが大手に対抗できるようにご支援していく、という理由でスタートしたものですから。次に設備工事会社が多く、主にリフォームをされています。今回名称を変更したのは、ユーザーの皆様にいい住まい、いい暮らしをご提供できるよう、さらに業者を支援していきたいという思いがあったためです。
――工務店やリフォーム店の最大の経営課題は何でしょうか。
OB顧客の管理だと思います。実際に管理をしていないわけではないのですが、エクセルでただ表になっているだけというケースだったりします。私どもは今回「顧客プレミアム」というサービスを開始したのですが、これは顧客データからリフォームの需要や、メンテナンスの時期、リフォームに最適な時期が来るとお知らせしてくれるような機能まであります。OBの管理を通じてリフォームに積極的に取り組んでいただきたいと思っています。
――その他に、リフォーム営業をより進めやすくなるようなサポートはありますか。
「ココマップ」というサービスがあります。これは各工務店の商圏の住まいの傾向やニーズ、人口、どんな暮らしをする人が多いかといったものが、マップ上に色分けで分かるようになっています。様々な統計や調査機関のデータを組み合わせて作っています。これを使えば、どこにどれだけのリフォーム需要があるかが分かるので、そこにチラシをまこう、といった戦略が立てられます
――今後はどれだけの規模にしていく考えでしょうか。
近い将来では1万8000社にしたいです。

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