ユウワ 今井直人社長
年商5億6000万円のユウワ(新潟県新潟市)は、年10%ずつの成長を掲げ、効率的に働ける社内環境づくりに着手した。今井直人社長に改善のポイントを聞いた。
――スタッフが効率的に働ける環境づくりに取り組んでいるそうですね。具体的にはどのようなことを行っているのですか。
今年の5月からになりますが、マイクロソフト社の3つのツールを導入しました。顧客情報をスタッフ全員で共有する「ダイナミックCRMオンライン」と社内SNSの「ヤマー」、どこでもウェブ会議ができる「スカイプフォービジネス」を使っています。
――導入する以前にはどのような問題があったのでしょうか。
2つの問題がありました。1つはスタッフ間のコミュニケーション不足。例えば工事の際、顧客から意見を頂戴した時、受けた担当スタッフだけが覚えており、ほかのスタッフは認識していませんでした。その後、電話で問い合わせしてきても、対応が後手に回ってしまっていました。前の2つのツールはスタッフ全員がタイムリーに認識するためのものです。
――もう1つの問題とは。
業務上で発生していた"ムダ"です。当社は新潟市に2拠点あるのですが、車で20分程度の距離があります。そのため、大小の打ち合わせを1カ所で行うには移動時間がかかります。また、全23人が入るには社内にスペースがありません。そこで「スカイプ」を使い、スタッフが移動せずに各拠点にいながら会議、打ち合わせができるようにしました。

スカイプで2拠点をつないで会議
――今後はどのような改革の方向性を考えていますか。
30~40代の女性が活躍できる環境づくりを模索していきます。現在、営業していた女性が結婚し、育休から復帰した場合、パート事務になる状態です。しかし、もっとITを整備して効率的に成果を上げられる環境を整えれば、例えばパートのままでも営業として活躍できると思うんです。

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