ベツダイ、中古住宅とリフォームのワンストップ「RE住む」拡大
ベツダイ 林哲平 取締役 マーケティング事業部事業部長
中古住宅の仲介とリフォームのワンストップサービス「RE住むリノベーション」を手掛けるベツダイ(大分県大分市)。大分、東京で直営店を運営する他、全国にフランチャイズ店舗を持つ。FCは昨年開設した新しいネットワークだが、既に122店舗が加盟する人気ぶりだ。林哲平取締役にビジネスモデルを聞いた。
単価は500万円超
――「RE住むスタジオ」という名称のショップで中古住宅の仲介とリノベーションをセットで提供しています。
直営では大分と東京に4店舗あります。ここでは不動産仲介営業マンが中古の戸建て、マンションの仲介と「RE住むリノベーション」を提案しています。リノベーションの単価は500万~600万円が多いですね。
――最近は年間ベースで50件ほど受注しているそうですね。どんな層がターゲットになるのでしょうか。
20代後半から30代前半の若年層に向いているものの、シニア層からの依頼もあり、顧客層の幅は広い。
――若年層では高額な全面改装の予算が十分でない方も少なくないのでは。
当初は全面改装に絞って営業していたんです。それは1000万円といった価格帯のものです。ただ、それはやはり供給側の勝手な要望であって、実際のところは全面改装でなくてもいい、部分的、あるいは単品のリフォームでもいいという需要が多かったんです。なので、今は取りこぼしが出ないようにリノベーションだけでなく、リフォームも対応しました。


中古住宅を自分の好みにあうテイストに仕上げる「RE住むリノベーション」。デザイン性の高い仕様が強み
デザインを拡充
――当初は「オールパナソニック仕様」を売りにしていましたが、最近はデザイン性の高いバリエーションを追加しました。
リノベーションに興味を持ってもらうには、やはり「かっこよさ」というものが重要だと思います。ぼくは元々建築業界ではない、ファッションや映画業界からこっちへ来たのですが、住宅業界ってあまりにも「かっこよさ」を供給しなさすぎると思いました。
そういうものは需要がないのか、といろいろ考えてみたんですが、そうではないと思うんですよ。ただ、供給側がその気づきを与えられず、気軽に買えるかっこいい家がなかったんです。
最近は「+(プラス)スタイル」というバリエーションを増やしましたが、これはプロヴァンス、ビーチといったいくつかのテイストからデザインを選べ、自分の好みは何かという「気づき」から入るリノベーションになります。このビジネスで重要なのは、供給側がこの気づきを用意すべきということです。
―― 最近は雑誌広告をよく見かけます。
女性ファッション誌であれば、InRed、LEE、情報誌ではPenやBRUTUSなどに広告を出しています。リノベーションに関しては女性の方が関心が強いかなと。ただ、女性誌はインテリアやリノベーション特集が少ないんです。あとは、フェイスブックでの告知もやっていますが、やや女性の方が反応はいい。ここでは動画のCMを流したりしています。
1000店舗が目標
――直営店で得たノウハウを加盟店に提供するフランチャイズも展開しています。
2014年の初めからFCを始め、現状122店舗にご加盟いただいています。これは想定以上の数ですね。加盟されているのは不動産、リフォーム、工務店が多く、企業の規模は大中小バラバラですね。みなさん、不動産やワンストップを早くやらなければならない、という考えがあるのかと思います。
――今後の方針は。
FCでは5年後に1000店舗を目指したい。商品については趣味・志向を喚起できる新しいリノベーション商品を出していきます。まだ詳しく発表できませんが、ファッション業界とコラボしたサービスの開発を進めています。また、秋頃にAM6(エーエムシックス)という、カフェっぽい商品を出します。

代表取締役社長 * 矢邉弘 / 本社 * 大分県大分市 / 拠点 * 9カ所 / 設立 * 1963年
従業員数 * 169人 / 事業 * 新築戸建て、マンション、不動産、リフォーム、不動産管理、FC事業
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