クラスコ 小村典弘社長
「リノッタ」ブランドで賃貸リノベーションのフランチャイズを展開するクラスコ(石川県金沢市)。家賃アップ率平均35%と驚異的な数字をたたき出す同社の戦略について、小村典弘社長に話を聞いた。
賃貸リノベの先駆者
――「リノッタ」は大変好調と伺っています。
FCの部分は正確に掴めていませんが、リノベーション実績は1000室を超えています。加盟店は43社で、店舗数は264、管理物件は21万6000戸になりました。
――リノベーション事業を始められたきっかけは。
賃貸管理業をしている中で、空室で困っていたということが一番大きかったですね。金沢の空室率は23.4%ほど。当時、空室を減らす方法と言えば、家賃を下げることぐらいしかできていませんでした。大家さんたちには「『家賃を下げろ』としか言えんのか」とよく怒られていましたね。
何もしないでいると、賃貸物件の収益は年1.2%くらい下がっていきます。オーナーさんがどうしたら儲かるのかと考えた時に、世界的には当たり前になっていたリノベーションに行き着きました。家賃は新築を超えることもあり、経費計上もできます。絶対にオーナーさんにメリットがあると思いました。ちょうど5年くらい前です。
――当時は賃貸のリノベーションをやっている業者なんてありませんでしたよね。

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