リンナイ 内藤弘康社長
1955年兵庫県生まれ。東京大学工学部卒業後、日産自動車を経て、1983年にリンナイへ入社。
新技術開発本部長、経営企画部長等を歴任。2005年から同社社長。趣味は将棋。
内需主体の日本の住設建材メーカーの中で、グローバル化が進んでいると言えば、まずLIXILやTOTOの名前が挙がるだろう。しかし、実は最も国際化が進んでいるのがリンナイだ。海外向け売上比率は既に全社の44%にも達し、LIXILの30%、TOTOの22%をはるかに上回る。内藤弘康社長に同社の海外事業の現状と今後の事業方針を聞いた。(聞き手・本紙社長 加覧光次郎)
従業員3000人の中国で日本人は4、5人
同社は1970年の台湾進出を皮切りに、アジア、北米、欧州、さらに南米、中東にも販路を拡大し、海外拠点数は16カ国、世界80カ国に商品供給している。文字通りわが国住設業界のNo.1グローバル企業だ。
――この業界で取材していると、TOTOでは長年海外で働いてきた幹部に会ったり、LIXILに行けばそれこそ外国人の役員が出てくる。その点リンナイさんは、不思議なことにあんまり国際的なイメージがありませんね。むしろドメスティックというか、なんというか...
大正時代の臭いがするとか(笑)
――実際外国人の社員は少ないですよね。
日本国内でも少ないし、逆にうちの海外の子会社には日本人社員が少ない。現地にほとんど任せてますから。ニュージーランドとかイタリアに行ったりしたら、一人も日本人はいないですよ。

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