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OBフォロー術、半径2キロ内のご近所さ...

OBフォロー術、半径2キロ内のご近所さんに継続した販促活動を

リフォームセールスマガジン (2014年12月号) 18~19P
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リフォームセールスマガジン

 キタセツ 北川 拓 社長

キタセツ 北川 拓 社長

顧客管理ソフトをフル活用

 「お客様がリフォームする機会は10年に1度あるかどうか。その時に当社を思い出して欲しいので日頃から多くの努力をしています」と話すのはキタセツの北川社長。

 同社は大田・品川区の地域密着を掲げるリフォーム専門会社。地元百貨店のリフォーム指定工事店からスタートし、6年で5000件のお客さんとつながりができた。

 そこでOB客管理の一環として開始したのがニュースレター。2000通に送付したものの当初は反応薄だったが、2カ月に1回の頻度で継続した。現在は7300通に増加した。結果、OB・新規合わせ月200件の問い合わせがある。

 現在、全顧客は1万2000件。『コモードグラン2』というソフトで管理している。さらに、会社から半径2キロ内に住む顧客など、項目別で絞ることができるソフトも追加した。今まで手作業で行なってきた、お客の絞り込みが即座にでき、OB客が増えても、フォローの管理がしやすく、安定した売り上げにつながる。

 さらにとっておきのツールが『CTI』という、電話とパソコンを連結するソフト。事前に顧客の電話番号や氏名を登録しておくと、受話器を取る前にパソコン画面に相手先が表示される。

 「OB客の方が、初めて電話をかけたような対応をされたら嫌な気分ですよね」と北川社長。いかに顧客を大事にしているかが分かる対応だ。

キタセツのバースデイカード。毎回反響も多くお礼の電話も毎回反響も多くお礼の電話も。小型LEDライトや書家相田みつをの標語がプリントされたハンカチなど毎年趣向を凝らす

毎月200通のバースデーカードを送付

 「なによりも継続することが大切です」と話す北川社長。ニュースレター、暮れのカレンダーや年賀状はもちろんのこと、流通大手主催のリフォームフェアへのバスツアー招待も10年間継続している。住設メーカーの新商品を見学したあと、温泉と食事をともに楽しむ。「一緒に過ごすことで会社のファンになってくれますし、人はよくしてもらえば、何かでお返ししたいと考えてくれるものなのです」(北川社長)。

 バースデーカードは、ニュースレターを送付中のOB客で、生年月日を登録している人に限り年に1度、毎月およそ200通を送る。担当者の手書きのコメントが入るほか、プレゼントも同封する。会社から半径2キロ内に住む近隣のお客様を大切にすることも同社のモットー。なにか困った時に自転車やバイクですぐに駆けつけることができるためだ。工事は大小問わず、お金ではない付き合いを大切にしている。

OBフォローの掟

  • (1) レターやイベントはなによりも「継続」を重視
  • (2) 半径2キロ内の「近隣のお客様」を大切に
  • (3) 近年の試みとしてiPadでのデータ管理


この記事は、 リフォーム営業マンを応援するビジネス誌 リフォームセールスマガジンから抜粋しました。オンライン書店「リフォームブックス」で購入できます。

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