もう失敗しない壁紙提案〈イメージ違い〉
奥が深い壁紙リフォームだが、悩ましい大きな問題の1つが「仕上がってからイメージが違う」と施主に言われてしまうこと。大きいサンプルや施工画像を用い照明にも留意が必要だ。『リフォームセールスマガジン』から「イメージ違いを回避する対策」を紹介する。
「イメージと違う」と張った後に言われた...。
「思っていた色と違った」「柄のインパクトが意外にない」など、イメージ違いで顧客をがっかりさせてしまうケースは多い。張り替えない箇所、交換しない部位との兼ね合いも要注意。追加工事が発生することもある。
対策 1 サンプル
● 壁紙サンプルはA4サイズをメーカーから取り寄せ、実際の施工予定箇所に当ててみてお客様に確認して頂きます。壁紙は照明器具の明るさや、陰影で印象がかなり変わります。施工後にお客様から「思っていたのとイメージが違う」と言われる可能性を下げるためには、施工予定箇所で見て頂くことが大事です。(ハウスドクター山口・田上義仁さん)
● 実際の空間に壁紙サンプルをおいて床材や他の建材と共に最終確認をします。自然光と照明の灯を使う時と両方を確認します。(みゆう設計室・中川由紀子さん)
対策 2 「部位を交換する、しない」をよく確認する
● 既存の幅木を外して再度使えるのか、新しい物に交換しなければいけないのか。交換が必要であれば、施工しない箇所の既存幅木と幅や色などに違いが出るのか等を確認します。私達にとっては「同じものがない」「これが現状良い」と思っていても、お客様からしたらイメージが180度変わってしまう事も...。そのようなトラブルを防ぐために、出来る限り見本をお見せし、既存の物と並べたりお客様にご納得頂ける方法を模索してご提案しています。(金吾設備・加藤雅之さん)
担当者を悩ませた「顧客がっかり」事例
大京リフォーム・デザイン 宮原奈津子さん
海外ドラマに出てくるようなお部屋になるように、頑張って全室柄物の壁紙で張り分けましたが、ホテルのようで落ち着かないと言われたことがあります。
日本ガス住設 井上誠さん
以前、お客様の希望の柄を選定いただいた際に、言われたとおりの壁紙張替えをしたところ、リビングだけで10種類近い柄を選ばれていたため(職人さんから止められたが...)部屋のバランスが悪くなってしまいました。お客様は喜ばれていましたが...。プラン例などを提示し、お客様に提案するべきだったと思いました。
コープ住まいるえひめ 引地伸禎さん
お客様から"お任せ"と言われて壁紙を張ると「イメージと違う」と言われたことがあります。
陽だまり工房 多田和弘さん
サンプル見本で無地のクロスをお部屋のアクセントになるように選んで、実際に張ってみたら実は薄く柄が入っており、100%希望の仕上がりにならなかったことがあります。
【特集】
もう失敗しない 壁紙提案
―みんなの体験談と実践事例から学ぶ―
PART1 あるある壁紙事件簿集
PART2 営業マン・プランナーたちのお気に入り壁紙
【第2特集】
第34回 住まいのリフォームコンクール
受賞者に聞く 施主の想いを形にするプラン作りと完成秘話
【好評連載】
◎住設リフォームガイド/メガバックス
第13回 システムバスと梁
◎らくらくスケッチ教室
つなぐ 鎌田雅春さん 第5回 パースを描く・後編
◎中古リノベーション入門
第4回 リノベに相応しい不動産選び:総合編 他
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