土屋ホームトピア、築62年の農家を「性能向上」リフォーム 《第34回住まいのリフォームコンクール》受賞者に聞く(7・最終回)
1314号 (2018/05/29発行) 23面
「第34回住まいのリフォームコンクール」受賞者に聞く
(第7回・最終回)土屋ホームトピア
「問題解決の答えやヒントはお客様が必ず持っています。
それを聞き逃さない、そんな気持ちでお話しを聞きます」
【住宅瑕疵担保責任保険協会会長賞】
土屋ホームトピア 髙宮和也 氏
コンクールで賞を受賞した設計者にデザインのこだわりを聞く。最終回の今回は、土屋ホームトピアの髙宮和也氏だ。
天然の光天井にしたことで、光も均等に降り注ぐ
低くて暗い天井2階からの冷気も
福島県喜多方市に建つ築62年の農家。「天井が低くて暗いので、2階の床をとって吹き抜けにしてほしい」という。現況を確認した髙宮氏は問題の深さを感じ取った。
居間は4方向が他の部屋と接しており、窓が無く天井高も2.1mしかない。さらに建物自体のコンディションが良くない。予算の関係などで施工範囲が限られる中、どうしたら快適な部屋に変えられるか。希望通りに吹き抜けにしたらそれこそ寒い。髙宮氏は施主の話をじっくり聞いた。するとそこから問題解決のヒントが飛び出したという。「どうして2階の床を抜こうと考えたか。2階は使っていないのに光が入る。その光を1階に入れようと思った。居間の天井が低いのも解決できる」ただし寒くて隙間風が多い。階段からも2階の冷気が下りてくる。
