~クローズアップ建材・バス《安心安全》~
入口の段差でつまずいたり、濡れた床で滑ったりとさまざまな危険が潜む浴室。安全な浴室でケガや事故を防ごう。
安全な浴室にするには (1)
【出入口】
●段差をなくす
写真提供/LIXIL
●引き戸にする
立ち位置を変えずに開閉でき、万が一浴室内で倒れたときに開閉しやすい
●開口幅は650mm以上とする
【床】
●水はけのよい床にする
●濡れても滑りにくい床にする
●冬場でも冷たくない床にする
さらに安心
●クッション性のある床にする
万が一転倒した場合に衝撃を柔げることができる
写真提供/TOTO
【水栓】
●サーモスタット水栓とする
●楽に手が届く高さ(700mm程度)に設置する
さらに安心
●クリックシャワーにする
手元で出し止めできるクリックシャワーは、手を伸ばして水栓金具を操作する必要がなく、そのままの姿勢で使える
写真提供/パナソニック
転倒やヒートショックを防ぐ
浴室では、ヒートショックや床で滑る事故に注意が必要だ。
万が一に倒れたときに、内開き戸では外から開けることが難しくなる場合がある。浴室の扉は引き戸か折れ戸にし、浴室と脱衣所の間の段差もなくしておく。
ツルツルしたタイルの床や水はけの悪い床は滑りやすく、転倒する危険がある。浴室の床は、水はけがよく、濡れても滑りにくいものを選ぶ。
また、浴槽が高いとまたぐ際にバランスを崩して転倒する危険がある。浴槽は高さ40〜45㎝程度とし、浴槽への出入りを補助する手すりを設置する。
ヒートショック対策として有効なのは、浴室や脱衣所を暖かくし、部屋間の温度差をなくすこと。暖房機や床暖房などを設置し、入浴前に浴室や脱衣所を暖めておこう。
温熱環境を改善する断熱リフォームも効果的だ。
安全な浴室にするには (2)
【浴槽】
●高さは400~450mm程度とする
またぐ際に足を高く上げなくてすむのでバランスを保ちやすい
●洗い場と浴槽底の段差を少なくする
写真提供/ハウステック
●浴槽のフチ(リム)はつかみやすい形状とする
リムをつかむことで姿勢が安定し、浴槽をまたぐ際のサポートにもなる
写真提供/ハウステック
●腰を掛けるスペースのある浴槽とする
浴槽の端に腰をかけて、安定した姿勢で浴槽に入れる
写真提供/トクラス
さらに安心
●ステップ浴槽にする
浴槽内のステップが身体の滑り込みを防止する
写真提供/トクラス
【手すり】
●浴槽またぎ用、立ち座り用の手すりを設置する
浴槽をまたぐ動作や立ち座りをサポートする
●浴槽内にグリップを設置する
浴槽内での姿勢を保持したり、立ち座りの手がかりとなる
写真提供/TOTO
【温熱環境】
●暖房機や床暖房などを設置する
浴室や脱衣所を暖めてヒートショックを防止する
さらに安心
●窓は二重窓や断熱窓とする
●浴室の床や壁、天井に断熱材を使用する
写真提供/TOTO
※掲載画像はリフォームセールスマガジン(リフォマガ)から抜粋
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