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【クローズアップ建材・バス~安心安全~...

【クローズアップ建材・バス ~安心安全~】床で部屋のイメージは変わる、選び方ポイントはこれ!

1389号 (2019/12/16発行) 18面
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~クローズアップ建材・バス《安心安全

 入口の段差でつまずいたり、濡れた床で滑ったりとさまざまな危険が潜む浴室。安全な浴室でケガや事故を防ごう。

安全な浴室にするには (1)

【出入口】

段差をなくす

LIXIL 出入口写真提供/LIXIL

引き戸にする
立ち位置を変えずに開閉でき、万が一浴室内で倒れたときに開閉しやすい
開口幅は650mm以上とする


【床】

水はけのよい床にする
濡れても滑りにくい床にする
冬場でも冷たくない床にする

さらに安心
クッション性のある床にする
万が一転倒した場合に衝撃を柔げることができる

TOTO 床写真提供/TOTO


【水栓】

サーモスタット水栓とする
楽に手が届く高さ(700mm程度)に設置する

さらに安心
クリックシャワーにする
手元で出し止めできるクリックシャワーは、手を伸ばして水栓金具を操作する必要がなく、そのままの姿勢で使える

パナソニック 水栓写真提供/パナソニック

転倒やヒートショックを防ぐ

 浴室では、ヒートショックや床で滑る事故に注意が必要だ。

 万が一に倒れたときに、内開き戸では外から開けることが難しくなる場合がある。浴室の扉は引き戸か折れ戸にし、浴室と脱衣所の間の段差もなくしておく。

 ツルツルしたタイルの床や水はけの悪い床は滑りやすく、転倒する危険がある。浴室の床は、水はけがよく、濡れても滑りにくいものを選ぶ。

 また、浴槽が高いとまたぐ際にバランスを崩して転倒する危険がある。浴槽は高さ40〜45㎝程度とし、浴槽への出入りを補助する手すりを設置する。

 ヒートショック対策として有効なのは、浴室や脱衣所を暖かくし、部屋間の温度差をなくすこと。暖房機や床暖房などを設置し、入浴前に浴室や脱衣所を暖めておこう。

 温熱環境を改善する断熱リフォームも効果的だ。

安全な浴室にするには (2)

【浴槽】

高さは400~450mm程度とする
またぐ際に足を高く上げなくてすむのでバランスを保ちやすい
洗い場と浴槽底の段差を少なくする

ハウステック 浴槽1写真提供/ハウステック

浴槽のフチ(リム)はつかみやすい形状とする
リムをつかむことで姿勢が安定し、浴槽をまたぐ際のサポートにもなる

ハウステック 浴槽2写真提供/ハウステック

腰を掛けるスペースのある浴槽とする
浴槽の端に腰をかけて、安定した姿勢で浴槽に入れる

トクラス 浴槽1写真提供/トクラス

さらに安心
ステップ浴槽にする
浴槽内のステップが身体の滑り込みを防止する

トクラス 浴槽2写真提供/トクラス


【手すり】

浴槽またぎ用、立ち座り用の手すりを設置する
浴槽をまたぐ動作や立ち座りをサポートする
浴槽内にグリップを設置する
浴槽内での姿勢を保持したり、立ち座りの手がかりとなる

TOTO 手すり写真提供/TOTO


【温熱環境】

暖房機や床暖房などを設置する
浴室や脱衣所を暖めてヒートショックを防止する

さらに安心
窓は二重窓や断熱窓とする
浴室の床や壁、天井に断熱材を使用する

TOTO 温熱環境写真提供/TOTO

※掲載画像はリフォームセールスマガジン(リフォマガ)から抜粋

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